2007年12月31日
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昭和20年12月に発足した商工省外局の貿易庁設置に絡んでも 見事にGHQの思惑をくぐり抜けた人間ドラマが生じ 通産省内ではのちのちまで語り伝えられている
占領行政では対外貿易は輸出入ともGHQが直接 行うこととして GHQと日本経済界との橋渡し機関として貿易庁を設置したのである
ところが貿易庁の業務といのはGHQを相手にとしたものが大半で英語を使用することが要請された。そこで商工省の外局であるにも拘わらず貿易庁には外務省からの出向メンバーが圧倒的多数を占め 商工省の権限はあまり及ばなかったのである。
外務省勢が優勢のまま貿易庁の仕事は進んでいたが 23年10月 第二次吉田茂内閣が発足するとすぐ 吉田は経済安定本部の次長だった白洲次郎を貿易庁長官に任命した
これがドラマの発端である
吉田は外務官僚出身 白洲はケンブリッジ大学を出ている外国通である。ふたりは若い頃 英国で出会い肝胆相照らす親しい仲となっていた。
吉田は商工省に好感を持っていなかった。現在でも通産省と外務省の抗争はしばしば起こる。
国内産業育成が基本的立脚点である通産省と対外友好を優先して考える外務省とがぶつかるのはいわば宿命である。
外務官僚出身者に特有のそうした肌の感覚をもつ吉田をは 通産官僚を押さえ込むために白洲を貿易庁長官につけたのだが 白洲は吉田が考えもつかなかった抜群のアイデアを吉田にもたらす

こうして吉田 白洲の意図に気ついた商工省は強い危機感をもった
 そして素早い対応策を打った 二四年二月白洲のお目付けとして 永山時雄を貿易庁に送り込んだのである
永山はまだ40歳にもならない若輩であった ところが通産省幹部の思惑と違って 永山は逆に白洲の部下にされてしまった。お目付けどころか白洲の腹心になって通産主流派を抱き込みに出たのだ これには通産省幹部たちも呆然としてしまった さすがに白洲にはそれだけの器量があったのだろう
白洲に手なずけられ白洲の威を借りた永山は すぐ後の通産省発足とともに官房庁として通産省に戻り それから四年の間 省内の人事権を握り  永山天皇と言われる 絶大な権力を手にしたのである

小説 通産省 江波戸哲夫 徳間文庫より

私には ヨイショ本の解釈より こちらの方が わかりやすいです







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最終更新日  2007年12月31日 11時07分42秒
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永山という人  
http://blog.livedoor.jp/k_guncontrol/ さん
永山時雄が簡単に見切りをつけるほど商工省もダメなところだったんでしょうね。

この人のキャリアも
1955年 繊維局長で退官(旧商工派に追い落とされたか)
1965年 シェル石油入社
1968年 昭和石油社長、のちに会長
1979年 石油鉱業連盟会長
1985年 昭和シェル石油会長
1986年 旧経団連副会長

みると地位は高いのに、白州次郎のパシリから抜け出せない感じが
にじみ出るキャリアですねー。

まあ、通産省を追い出されたから白洲が面倒見てやったともとれますが。 (2007年12月31日 15時06分10秒)

Re:永山という人(12/31)  
くれど  さん
http://blog.livedoor.jp/k_guncontrol/
>永山時雄が簡単に見切りをつけるほど商工省もダメなところだったんでしょうね。

>この人のキャリアも
>1955年 繊維局長で退官(旧商工派に追い落とされたか)
>1965年 シェル石油入社
>1968年 昭和石油社長、のちに会長
>1979年 石油鉱業連盟会長
>1985年 昭和シェル石油会長
>1986年 旧経団連副会長

>みると地位は高いのに、白州次郎のパシリから抜け出せない感じが
>にじみ出るキャリアですねー。

>まあ、通産省を追い出されたから白洲が面倒見てやったともとれますが。
-----

すこし違います
これよりあとに 佐藤栄作が 松野頼三を防衛庁に送り込んで 河野派を追い出すなんていうことをやったことがあります
これも 反吉田系追い出しというのが 正しいかと
(2007年12月31日 19時50分05秒)

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