住宅版エコポイント制度が始まることによって、住宅内結露の危険性がにわかにクローズアップ
されています。
ひとつは、
窓ガラスに生じる結露を止めると室内のほかの個所に結露が発生する可能性がある
もうひとつは、
住宅内の結露は住宅の寿命を縮め、カビや腐朽菌の発生、ダニやシロアリなどの害虫を増やす
要因など、ちょっと考えただけでも生活していくうえでのデメリットがたくさんあるのです。
この懸念を検証する方法として、空気線図を活用する方法があります。
空気線図とは、温度、相対湿度、空気中の水分量をあらわす絶対湿度の関係などを示した
グラフです。
空気線図では、室内の温度と相対湿度から空気中の水分量を求め、何度以下になると
結露するかを求めることができます。
しかも、空気線図はインターネット上に公開されているグラフがあるほか、
Excelで計算できるフリーソフト も公開されています。
この空気線図を使って結露を判定することができます。
たとえば、1m3中に10.0gの水蒸気量を有する空気(絶対湿度が10.0g/m3の空気)が
あるとします。
空気線図で調べてみると、結露が起きる相対湿度100%、つまり飽和水蒸気量を求めること
ができます。
この空気が 水蒸気量の増減がない(ここがポイント) ままで、その温度が下がってゆくと、
30.0℃で相対湿度30.0%、21.5℃で同50.0%、11.0℃で同100.0%(飽和相対湿度)と
変化し、これより下がると結露することになるのです。
この温度は、室内全体の温度ではなく、たとえば窓や壁のところの温度を示すところが
ポイント。
つまり、家の中全体が暖かくなっていれば、たとえば室内の温度差がどこをはかっても
数℃以内で、かつ平均温度が21.5℃だとすると、人にとって快適といわれる相対湿度40%~60%
であれば結露の発生はないかも、と予測できるのです。
つまり、窓の結露でどなたも経験があるかと思いますが、結露が起きるときの窓は
室内全体の温度と比べると明らかに冷たいもの。
もっと突っ込んだ内容を調べるには、温熱環境をコンピュータでシミュレーションする方法も
あります。
新築の設計段階であればお金をかけても予測する方法もあるかもしれませんが、
内窓を取り付ける程度の小規模改修や、ご自身でお金をかけずに納得するには有料の
シミュレーションをしようにも、現実的にそれほどのそれほどの予算はかけられないと思う
のです。
それより、実際に住み始めてから陥る結露とは、暖房で開放式石油ファンヒーターなどの
利用(燃焼した灯油と同量以上の水蒸気が室内に排出されます)や、全く換気をしないで
料理したり、風呂やシャワーを使ったり。
※水蒸気発生量
* 都市ガス燃焼時=1,770g/m3
* 家庭用LPガス燃焼時=1,620g/kg
* 灯油燃焼時=1,100g/l
* 鍋20cmで料理=1,400~2,000g/h
もちろん、就寝中なども人体から水分が発生しています。
人は常に呼吸や皮膚表面から水分を発しており、20度の室内で安静にしているときでも
1時間あたり約31gの水蒸気が空気中に放出されています。
住宅の断熱云々を論じる前に、住んでからの暖房器の選定や日々窓を開けて換気する、
24時間換気は止めない、料理するときはレンジフードファンをつける、などの住まい方の
ほうがむしろ大切である、といっても過言ではないでしょう
つまり、たとえば、住宅版エコポイントを使っておトクに内窓をつける、または断熱性能が
高い家を建てる、など、月々の光熱費をおトクにするために住宅の断熱を強化する方法と
しては、あらゆる手段があります。
であれは、営業マンや店頭での説明を鵜呑みにして言われるがままに工事するよりも、
建築家や住宅コンサルタントなどのセカンドオピニオンを上手に活用したり、
ご自身で空気線図を活用して結露が発生する温度を予測してみたりして、
契約前に納得できる仕様を検討してみることが大切です。
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