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検事が証拠をねつ造。
本来、このようなことは決してあってはならないことですが、現実問題として起こってしまいました。
ハインリッヒの法則ではありませんが、一検事がこのような極めて大胆な犯行を犯すには、それなりの土壌があるのではないかと思っています。
弁護人は警察や検察ら捜査機関の収集した証拠のうち、検事が公判に提出する証拠しか閲覧・謄写できません。
今回のフロッピーディスクについても、もし公判に提出せずに済むものであれば「改ざん」されることなく闇に葬られていたと考えると背筋が寒くなります。
唯一の救いは、内部告発で発覚したということでしょうか。
正義感の強い検事たちによって、ようやく検察の自浄作用が働いたわけです。
よくよく考えれば、私の司法修習の1期上の42期では、検事になった人数は20人に満たなかったと記憶しています。
また、ヤメ検の数が採用される新任検事の数を上回る「純減」状態が恒常化していました。
それがきっかけで始まったのが司法改革。
まさか、法科大学院や裁判員制度まで行き着くとは、当時の私たちには到底想像の出来ないことでした。
人事も通常の企業などとは違って、関西方面なら関西方面ばかりを回って昇進していく人が多かったような気がします(本人の希望かもしれませんが)。
今回問題となった前田検事は検察官不足の時代に採用された人物でしょう。
だとすると、採用の際にはまさに「三顧の礼」で迎えられたのでしょうが、入庁してからの待遇ははたしてどのようなものだったのでしょうか・・・。