タイガーマスク二世 | メタボの気まぐれ

「力が正義ではない、正義が力だ！」

約１０年間の空白を開けて甦った２代目タイガーマスク

２代目と言えば三沢光晴のタイガーを思い出すが
こちらは初代タイガーの伊達直人と同じく
“ちびっこハウス”の出身である健太少年が
成人した姿と思われる亜久竜夫が襲名したタイガーである。

物語は初代タイガーが活躍した日本プロレスが崩壊し
ジャイアント馬場は全日本プロレスを旗揚げ、
一方のアントニオ猪木は新日本プロレスを旗揚げしていた。

ある日、新日本プロレスに宇宙プロレス連盟が

そんな時「虎の穴」出身のレスラー
２代目タイガーマスクが登場した。

少年時代、孤児院「ちびっこハウス」で
どんな敵にも恐れずに立ち向かってゆくタイガーマスクに
憧れていた亜久竜夫（健太少年？）が
すでに故人となっている初代タイガーの伊達直人の
遺志を受け継ぎ、レスラー養成機関「虎の穴」で
修業を積み２代目タイガーとして
悪役覆面レスラーと戦うのである。

亜久の表稼業は「日の出スポーツ」の新聞記者で
普段は伊達直人と同じくドジで頼りない男を

修業を積んだ悪役レスラー養成機関「虎の穴」は
亜久が修業した頃には正統派プロレスを輩出させる
単なるレスラー養成機関に変貌しており、他にも女子である
リタの入門を許すなど相当に印象が変わっている。

ミスターＸなどの「虎の穴」の暗部を担う存在も登場せず

「虎の穴」から大富豪にして某国の実権者である
アーマン・ハッサンが組織した「宇宙プロレス連盟」が誕生。
悪役覆面レスラーを排出した。

その為、秘密の特訓基地である富士山麓樹海の
タイガーピラミッダーで本物の虎と一緒に特訓している。

しかし２代目タイガーを狙ったのは「宇宙プロレス連盟」の
悪役覆面レスラーだけではなく
アブドーラ・ザ・ブッチャー、スタン・ハンセン
アンドレ・ザ・ジャイアントといった
超大物外国人レスラーがいた為、
キザ兄ちゃんとバカにしていた健太少年には
大きな宿命を背負う事になったのでした。

この「タイガーマスク二世」はテレビ朝日系で放送し
日本テレビ系では裏番組に同じく梶原一騎：原作の
「あしたのジョー２」が放映しており
同時間帯で梶原一騎の作品がぶつかるという
前代未聞な出来事がありました。

その経緯は日本テレビが放映していたアニメ版１作目が
絶頂期には視聴率が40%を超え好評を得た為、
ホテルで祝賀パーティを開いて梶原を接待したのにも関わらず
１０年後にアニメ版２作目をテレビ朝日が放映し
佐山聡の初代タイガーマスクが同じくテレビ朝日で好評を得たので
日本テレビ関係者は梶原に対し敢えて「あしたのジョー２」を
本作の裏にぶつけたのでした。

そのため三沢光晴の２代目タイガーマスクがデビューする際、
当時日本テレビ所属の徳光和夫アナウンサーを駆り出し
登場前に「タイガーマスクが帰ってきました！」と紹介しました。

また近年、伊達直人を名乗る正体不明の人物から
児童相談所へランドセル10個が送られた事を皮切りに
全国各地の児童養護施設へ複数存在すると思われる
伊達直人からの寄付が行われ「タイガーマスク運動」という
現象が相次いだのでした。

居酒屋中心の外食チェーン「ワタミ」の渡邊会長は
少年時代に逆境から這い上がるタイガーマスクの姿に
勇気づけられ伊達直人が主孤児院に寄付する姿に強く感動し
現在では渡邊会長自身もカンボジアへ児童養護施設を設立している。