野獣刑事 | メタボの気まぐれ

1982年、かつて逮捕した男の情婦との関係を軸に
やり過ぎと評判のある刑事の姿を描いた映画が
東映作品「野獣刑事」である。

雨の夜、赤い傘をさした女子短大生の死体が発見された。
ナイフで何度も刺された死体は西尾由美子と判明。

有能だがヤリ過ぎと評判の大滝刑事（緒形拳）も
この事件の捜査にかり出されていた。

大滝はかつて逮捕した阪上利明（利明）の情婦
山根恵子（いしだあゆみ）と同棲に近い暮しをしている。

隠された生活を突き止めた。
それは彼女は昼はノーパン喫茶で働き
夜はコールガールをしていたのだった。

その頃、阪上が出所し恵子の所に転り込んできた。
大滝には頭の上がらない阪上が加わった
奇妙な三角関係の生活が始まった。

数日後、大滝は死体の見つかった近くの茂みで
血の跡のついたいくつもの紙片を見つけた。
紙を並べると一枚の女の絵になった。

そして阪上がその絵と同じものを売っている
田中（益岡徹）という男を見付け大滝に通報する。

証拠不十分でシロ、
大滝は捜査本部から外された。

同じ頃、阪上は再びシャブに手を出す様になり
妄想状態で暴れる事もあって遂に保護されてしまう。

その頃、大滝は恵子に囮になってもらう事を頼んだ。

一台の車が近づくと赤い傘を残して去っていった。
大滝は必死の追跡の果てに犯人を捕えたが
代償はかけがえのない恵子の命だった。

恵子の死を知った阪上は釈放後、
車を奪い暴走し無差別殺人を始めた！

この映画は長年、ビデオ化などソフトに恵まれず
幻の作品と言われていたが緒形拳が2008年10月に
死去したのを受けて2009年3月21日に緊急発売されました。