蛇娘と白髪魔 | メタボの気まぐれ

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楳図かずおが「週刊少女フレンド」に連載していた
少女向け恐怖漫画作品「赤んぼう少女」「うろこの顔」
「ミイラ先生」をベースに大映が1968年に
その集大成として映画化したのが「蛇娘と白髪魔」である。

孤児院「めぐみ園」で育った少女の小百合
（松井八知栄）は生き別れになっていた
両親にめぐり合い孤児院から南条家に連戻された。

ところが小百合を待受けていたのは明るい家庭ではなく
冷たい母親の夕子（浜田ゆう子）と婆やの

しかも優しく小百合を迎えた父親の吾郎（北原義郎）は
毒蛇の研究にアフリカへ出掛けてしまい
その上、南条家に帰った小百合には日ごと夜ごと
奇怪な事件が襲い掛った。

ある夜、天井から小百合のベッドに蛇が落てきた。
驚いて部屋を見廻すと一面蛇だらけ！
慌てた小百合が婆やを連れて部屋に戻ってみると
蛇は姿を消しているのだった。

また小百合はロが耳まで裂け首に蛇を巻いた
恐しい影を見る事もあった。

ある時、母・夕子が小百合と姉のタマミ（高橋まゆみ）を

小百合は訳があって学校にも行けず
屋根裏部屋で暮しているタマミに同情し
一緒に暮す事にした。

ところが朝、目を覚ますとタマミの後にはいつも
蛇のウロコが落ちており、小百合は風呂場で

タマミに屋根裏へ追いやられた小百合は
その夜白髪魔に襲われた。

恐怖におののく小百合は孤児院に逃げ戻り
事の始終を園長と林達也（平泉征）に話した。

その晩、白髪魔と蛇娘は南条家の遺産相続者
小百合を家におびき寄せた・・・

この映画は大映がガメラシリーズに次ぐ新路線第一弾として
本作を制作したがヒットしなかったため断念。
もしヒットしていたなら次回予定作は「猫目小僧」でした。

また小百合役の松井八知栄は当作品に出演するために
レギュラー出演していたテレビ番組「河童の三平」を降板。

偶然にも本作と同日に封切られた「東映まんがまつり」では
併映作品の一本として、この「河童の三平」の
ブローアップ版が上映されていました。

松井八知栄は現在プロボウラーとして活躍し
ボウリングスクールではコーチとして指導している。