宇宙からのメッセージ | メタボの気まぐれ

アメリカで「スター・ウォーズ」が大ヒットし
翌・1978年夏の日本公開を控えて日本では
空前のSFブームに沸いており
東宝は1978年の正月映画として「惑星大戦争」を製作。

同じく東映は里見八犬伝をモチーフにした
和製スペースオペラとして1978年のゴルデンウィークに
公開したのが「宇宙からのメッセージ」であり
原案に石ノ森章太郎、特撮監督に矢島信男
監督に深作欣二を迎えた作品である。

平和な星であったが、今は宇宙の侵略者ガバナス人の
要塞と化し、ジルーシア人は壊滅の危機に晒されていた。

長老・キド（織本順吉）は、この危機を救う
奇蹟の願いを込めた８つのリアべの実を
太陽系連邦へ向けて放つと共に孫娘のエメラリーダ
（志穂美悦子）に８人の勇者を連れて帰る様に命じた。

エメラリーダはジルーシア人きっての勇敢な戦士
ウロッコ（佐藤允）を引連れてリアベの勇士を
探すために旅立った。

リアべの実は宇宙暴走族のシロー（真田広之）
その友人のアロン（フィリップ・カズノフ）

巨大企業の社長の娘・メイア（ペギー・リー・ブレナン）
ミラゼリア方面軍司令官・ガルダ（ビック・モロー）
ガルダの従者ロボット・ベバ２号らの手に渡った。

その頃、ガバナス皇帝のロクセイア（成田三樹夫）は
地球征服を狙い攻撃を続けており

ガルダに調停を依頼する。

窮状を知ったシローたちはリアべ号を完成させ
惑星ジルーシア救出へと向かった。

途中、不時着した星で彼らはリアベの実の導きで
ガバナス先王の子・ハンス王子（千葉真一）と出会った。

だがウロッコはガバナス大要塞を破壊すれば
母星ジルーシアが宇宙から消えてしまう事を知り
それゆえに仲間を裏切ってしまう。

地球壊滅の危機が迫る中、果たしてリアベの奇跡は
本当に起こるのか、そしてリアベの実を持つ
８人目の勇者とは？

この映画は総製作費15億円のうち４億円を
特撮にかけたと宣伝され、タイトルを一般公募し
その賞金総額は500万円とされました。

しかし本作はそこそこのヒットで終わってしまい
Ｂ級映画としての評価となってしまったが
石ノ森章太郎がコミカライズを担当したおかげで
続編として「宇宙からのメッセージ・銀河大戦」が
テレビシリーズとして放送する事になりました。