クレージーの大爆発 | メタボの気まぐれ

「クレージーの大爆発」は1969年に東宝で制作された
クレージーキャッツ主演作品でありメンバー全員での
歌唱シーンがある最後のクレージー映画である。

三億円強奪事件の真犯人・大木健太郎（植木等）は
あり余る札束減らしの為に競馬場通いをしていた。

日本の三一銀行に預けられている“金”に目をつけた
秘密組機GIB本部は日本支部のＷ氏に毛利エリ子
（松岡きっこ）と健太郎を使っての大略奪を命令した。

エリ子は早速、GIB撮影の三億円強奪現場の

宇宙真丸教の信奉者である健太郎には通じなかった。

やがて御本尊のお告げがエリ子にとって吉と出た。
健太郎はその道に達者な立花五郎（ハナ肇）
中谷宏（谷啓）赤塚（犬塚弘）土井（桜井センリ）
三橋（石橋エータロー）松田（安田伸）ら
仲間六人を集め、後楽園球場を借り切り、
巨人ｖｓ阪神戦のネット裏で作戦会議を開いた。

トンネルを掘って真下から金庫を狙うという作戦は
映画ロケと称する演出が効を奏して見事成功した。

“金”は本部へ空輸され、七人は輪送機に乗込んだが
受信機で自衛隊からの大変な情報をキャッチした。

折しも機は富士の乱気流に巻込まれて火口に不時着。
そこを自衛隊員に変装したGIBに捕われ
大西洋上の本部に連行された。

ところが、その途中で水爆が爆発、
つられて富士山も大噴火、

大西洋への軌道をはずれて月に向ってしまった・・・

この映画は「クレージーの大冒険」同様
特撮が見どころであり、特技監督は円谷英二に代わり
中野昭慶が担当する事になった。

ちなみに同時上映はザ・ドリフターズ主演の
「ドリフターズですよ!全員突撃」であり
クレージーキャッツからドリフターズへと
世代交代の時でもあった。