プロハンター | メタボの気まぐれ

「大都会」「大追跡」「大激闘」に続く
ハードアクション路線の流れを汲む
日本テレビの火曜9時アクションドラマ
「プロハンター」

それは松田優作：主演の「探偵物語」を彷彿させる
アクションの中に含まれるコメディ要素がある
娯楽的なアクションドラマである。

舞台は神奈川県横浜、元・刑事である水原淳（藤竜也）と
元・新聞記者・竜崎駿介（草刈正雄）は

「M & R 探偵事務所」を設立した。

このM & Rの仕事の依頼主となるのが
週刊誌編集長である橘礼子（小川真由美）であり
毎回、難事件に遭遇し振り回される。

水原＆竜崎の探偵二人の協力者として
三枝ユミ（名取裕子）日高修（水上功治）がおり
毎回、二人のアシストを務めている。

そんなM & Rに対抗するのが神奈川県警の刑事
菊島雄三（宍戸錠）水戸吾郎（小林稔侍）である。

またM & Rに協力をするものの
仕事の邪魔をする元・怪盗の五島達（柴田恭兵）が

本作は藤竜也が演じる竜崎が「大追跡」で演じた
水原慎介の後日談をイメージしたキャラクターであり
「大追跡」の姉妹編と言えそうな内容で
尚且つ、アドリブが目立つ作品となる。

プロハンター1.jpg

アドリブが目立つ作品として「大追跡」にも

藤竜也＆草刈正雄のコンビによるアドリブは
後の「あぶない刑事」に多大な影響を与えている。

主人公の藤竜也が着ていた服に
“YOKOHAMA MY SOUL TOWN”なる名称が書かれており
これは実際に藤竜也公認ウェア「HONMOKU GANG」ブランドで
実際に販売していた衣料品でありました。

また主題歌であるクリエーションの「ロンリーハート」は
オリコンで上位にランクされる程の大ヒットを飛ばし

クリエーションはアメリカのプロレス兄弟チーム
ザ・ファンクスの入場テーマ曲
「スピニング・トーホールド」が既に有名であった
日本のロックバントでありました。

本作の音楽を担当したのが大谷和夫であり
使用された劇版はアニメ「キャッツアイ」にて
流用されました。

主題歌が大ヒットしたのにも関わらず
番組の視聴率は8～9％台と2ケタに到達できず
この作品を最後に日テレ火曜9時台のアクションドラマ枠に
終止符が打たれ、9月最終週から2時間ドラマ枠
「火曜サスペンス劇場」へとリニューアルされました。

ちなみに「プロハンター」の企画時の仮タイトルは
「大冒険」であり「大都会」「大追跡」「大激闘」に続く
ハードアクション路線の流れを汲むものでした。