飛び出す人造人間キカイダー | メタボの気まぐれ

「スイッチ・オン・１・２・３」

イタリアの童話「ピノキオの冒険を下敷きにした
週刊少年サンデー連載の石森章太郎：原作
「人造人間キカイダー」を1973年・春の
“東映まんがまつり”にて公開したのが
立体映画「飛び出す人造人間キカイダー」である。

物語は世界各国に武器や兵器を販売する組織
ダークが新たに作り上げたオールマイティ装置

その装置の光さえ当てれば
そこにオールマイティ合金が生まれ

恐るべき装置である。

元々、光明寺博士（伊豆肇）の考案したものだったが
博士はダークの野望を押える為
装置のある地下工場に爆破装置を仕掛け
鍵をその近くの山林に埋めてしまっていた。

ヒロシ（西村秀人）はその鍵を拾い
ペンダントに細工して
ガール・フレンドのユカ（上原ゆかり）にプレゼントした。

その頃、ダークのプロフェッサー・ギル（安藤三男）は
五大都市全滅作戦を起て、新怪人マダラスナトカゲに
その指揮を取らせた。

逃げるユカを追った。

キカイダー（伴大介）はユカを助けたが
マダラスナトカゲの攻撃により重傷を負った。

記憶を失った光明寺博士が見えない糸に導かれる様にやって来て
キカイダーを修理して、そっと立ち去った。

キカイダーは再びユカを助け、
次々に襲い掛るダーク破壊部隊に反撃を加えた！

この映画は一部がアナグリフ式と呼ばれる
特殊な方式で撮影されたパート立体映画で

映画館の入場時に子供達には厚紙で作られた
右目・青、左目・赤のセロハンを貼ったメガネが手渡され
作品中のジローの合図でそのメガネを通して見る事で
立体効果が得られるような仕様となっている。

なお、映画館の退出時にメガネは回収された。

TVヒーロー立体映画が制作されたのは、
1969年公開の「飛び出す冒険映画赤影」以来4年ぶりで
赤影は一部テレビ版のフィルムを流用しているため
本作が初の完全新作による立体映画となった。