イナズマンF（ブローアップ版） | メタボの気まぐれ

1974年・夏の東映まんがまつりの一編として
上映されたのが「イナズマンF」で
第12話「幻影都市デスパー・シティ」を
ブローアップ化したものである。

イナズマンFこと渡五郎（伴直弥）と
インターポール秘密捜査官・荒井誠（上野山功一）は
デスパー軍のガイゼル総統（安藤三男）と
デスパーシティの市長・サデスパーを討ち破るために
幻の都市“デスパー・シティ”に潜入した。

兵士たちと一緒にいたボイラーデスパーの
ファイヤーニードルで荒井が胸を射ぬかれてしまった。

イナズマンは荒井を抱いてトラックで逃げようとして
デスパー軍のトラックに乗り込むと
デスパー軍兵士のバッヂをつけた
美しい女兵士・ユキ（久万里由香）が乗っていた。

彼女はいつかガイゼル総統を倒そうと狙っていたのだった。

イナズマンはユキにデスパーシティを案内してもらって
サイボーグである荒井の動力回路を直結し
24時間の命をつないだ。

ユキは弟のヨシオと友達が集まっているスナックに

だがスナックにデスパー兵士が乱入
数名が殺され、数刻後にはデスパーの幹部会が
「石の園」で開かれる事か判明した。

幹部会にはウデスパー兄弟、ボイラーデスパー、
サデスパー、それにガイゼルと幹部達が顔を揃えるのだ。

自らはウデスパー兄弟と共に自爆した。

一方、イナズマンFと荒井はガイゼルとサデスパーを攻撃し
ボイラーデスパーと戦いを繰り広げる事になった！

この映画は変身ヒーローが活躍する
子供向け特撮アクションドラマが作品の乱立によって
衰退に向かいつつあり、イナズマンＦも
大きく方向性を変えており

少年同盟、丸目豪作を完全にカット
サナギマンやライジンゴーの登場場面も減らし
牧れい、奈良富士子、八代順子、鳥居恵子
山科ゆり、隅田和世といった東宝、大映、
日活の女優を起用する事によって
ＡＴＧ映画の様なアダルト路線を築きあげました。