禁じられたマリコ | メタボの気まぐれ

名作ドラマを生みだしたＴＢＳと
特撮映画を多数手掛けた東宝が制作したのが
ＳＦサイキックドラマ「禁じられたマリコ」である。

この物語の主人公は17歳の女子高生
杉浦麻里子（岡田有希子）

彼女は幼少時代、麻薬組織を追及する敏腕記者で
父親の高木正彦（潮哲也）が凶悪麻薬組織の陰謀により
身の憶えの無い殺人の罪を着せられ
警官に凶悪殺人犯として彼女の目の前で射殺されてしまう。

杉浦元太郎（竜雷太）加奈江（岩井友見）夫妻の
優しくて裕福な家庭に養女として引き取られ
何不自由ない生活の中で幸せに育てられていた。

17歳になった麻里子はアメリカから帰国し
兄の高木竜一（三上博史）と突然再会。
この兄との運命的な再会により麻里子は
自分の中に隠された超能力を発見してしまう。

超能力者であると知った麻里子は
その原因が父の射殺事件の幼児体験であり
パイロキネシス、発火能力、超能力が覚醒してしまった。

兄・竜一と父の友人・蓮見新三郎（南原宏治）

父の無念を晴らすべく凶悪麻薬組織に立ち向かう。

だが超能力が原因で同級生の前田美也子（生田智子）に
「悪魔」と呼ばれイジメを続けられた事により
麻里子の超能力は本人の意思とは全く関係無く
起こる様になってしまう。

前田耕一郎（中尾彬）である事を知った麻里子は
前田が刑事の黒木（峰岸徹）を利用して
高木正彦を射殺事件に絡ませた事実を掴んだ。

しかし前田は超能力者であり、事件の真相を知っている
妻の弘子（赤座美代子）を記憶喪失させ
同じ超能力者の次女・めぐみ（今野りえ）を洗脳し
麻里子に超能力で戦わせた。

そして弘子は突然の麻里子との出会いから
不思議と失っていた記憶を徐々に取り戻した。
そこに麻里子の禁じられた出生の秘密が明かされた！

禁じられたマリコ.jpg

このドラマの主役・麻里子を演じた岡田有希子は
スター誕生の第46回決戦大会で
中森明菜の「スローモーション」を歌い優勝。
その後、サンミュージックにスカウトされ
同プロダクションに所属が決まる。

1984年に「ファースト・デイト」で歌手デビュー。
日本レコード大賞・最優秀新人賞を受賞をはじめ
当時の音楽祭の新人賞を総ナメにし
作詞：松田聖子、作曲：坂本龍一の
「くちびるNetwork」がオリコン初登場１位となった。

しかし1985年4月、アイドル全盛期の１８歳で
岡田有希子は不慮の死を遂げてしまい
伝説のアイドルとなってしまった。

その為「禁じられたマリコ」はＴＢＳで1986年4月半ばから
夕方の関東ローカル枠で再放送を予定していたが
岡田有希子が亡くなった事により急遽中止。

以降ＴＢＳでは一度も再放送されてなく
過去に地上波で放送されたテレビドラマを放送する
ＣＳテレビ放送チャンネルでも「禁じられたマリコ」は
現在に至るまで一度も放送されていない。

5月に発売予定だったシングル「花のイマージュ」は
多くのファンが最期のシングルとして発売を求める
地道な署名運動を行ない、岡田の親友だった
荻野目洋子も賛同していた。

本来の発売予定日から約12年10か月後の
1999年3月17日発売のアルバム「メモリアルＢＯＸ」に
収録され初めてリリースされる事となった。