マカロニほうれん荘 | メタボの気まぐれ

週刊少年チャンピオンにおいて1977年に連載された
不動の名作ギャグ漫画が原作：鴨川つばめによる
「マカロニほうれん荘」である。

都内の高校に入学してきた沖田そうじは、
同じクラスに在籍している2人の落第生
金藤日陽こと「きんどーちゃん」40歳と
膝方歳三こと「トシちゃん」25歳と出会い

下宿先となるアパート「菠薐荘」で
この2人に同居されてしまい、学校の内外で引き起こされる

この2人が騒ぎを起こす際、毎回様々な着ぐるみや
特撮作品のキャラクターなどに変身したりと
様々な手法でツッコミを行ったりする。

トシちゃんはサングラスと口ひげがトレードマークで、
「カマキリ拳法」を基本とする武道全般を嗜み、
超人的な身体能力を誇る。

普段はクールな二枚目だが、おどけると口が菱形になり
頭に衝撃を受けるとそれ以上に分身してしまう。

きんどーちゃんは「あらあら」「やーねぇ」など
常に女性言葉を使用しているが、れっきとした男性であり
普段はわがままで自己中心的な性格で

一攫千金を目論むが、成功した例がない。

この3人を取り巻くのが、「菠薐荘」の管理人で
喫茶店「アップルハウス」を経営している姫野かおり
女子大生で「キャイーン」「～ですわん」と
非常に特徴のある話し方をする斎藤ルミ子

パフォーマンスをする事が多く
困った時の口癖が「ノオッ」の担任教諭、後藤熊男

トシちゃんが一目ぼれした事で頭が上がらない
か弱い新人教師の八千草文子
沖田そうじの同級生でおとなしい性格の益田弘美と
暴力団の組長の娘で、お嬢様育ちのため我侭な中嶋敦子

チンピラでトシちゃんにかなり弱い
「テディ・ボーイ・ギャング団」の伊達、森田、沢松
トシちゃんとは武道のライバルで
「ネズミ流空手」の使い手、ススキ小次郎

極端にウスノロでだらしない男として、
きんどーちゃんをブチキレさせるキャラで、
いつも垂らしている鼻水がトレードマークの前田馬之介がいる。

この「マカロニほうれん荘」は少年チャンピオンが
増刊号として「マカロニ」だけの総集編本を発売し
刑事ドラマ、戦争もののパロディを書き下ろした特別編により
鴨川漫画人気がピークだった頃の作品となっている。

しかし、作者の鴨川つばめは人気作ゆえに
続きを描き続けていく事のプレッシャーに
心身とも疲れ果て、何度も連載終了を編集サイドに打診し
担当編集者が渋々認め、1979年連載終了した。

連載が終わっても人気は衰えず、
作品のアニメ化や単行本未掲載作品の出版化など
鴨川つばめに依頼があったが全て断っている。