佐渡島三郎の株式日記

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2010年11月05日
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カテゴリ: 俺の注目銘柄


日本インターが300円から1650円まで暴騰した時の話

2010-11-05(金)
日本インター(6974)が存続できたらいいですね。もし上場廃止になってしまうと寂しいから、
その前に書いておきたい。日本インターは整流素子主体の半導体メーカー。太陽光発電、
ハイブリッド車、燃料電池向け部品に照準。


ずいぶん昔の話です。

ある年の上半期、米株式市場でこの日本インターの親会社の International Rectifier
(名前もう忘れました。rectifier=整流器)株が全上場銘柄で上期上昇率がトップになったので、僕が勤務していた証券会社のNYの所長から電話がかかってきた。「この会社の日本法人を調べてくれないか。きっと何かヒントがあるはず。」

で相棒のY君と二人で調査開始。取材のアポを取って行ってきました。

会社側の回答は:


Y君と喫茶店でミニ会談。
僕:「どう。いける? ぶちあげるには材料不足だろう。」
Y君:「少し難しいけど、筆頭株主が京三製作所だし、信号機では
  材料はあまりないけど、エレキの業界全体が回復基調だし。
  シナリオは書けないことないよ。」 

でY君、必死で調べあげレポートを作成。軍用半導体といっても
日本インターが始めるわけでもないし、あるとしても半年後に
なってみないとわからないと会社側は言う。

で本業に回復の兆しありで、おまけでアメリカの話をくっつけた。

そのレポート。香港の営業部長が聞きつけて、すぐに買い出した。
いつものパターン。あれよあれよと、330円ぐらいから400円突破。


NYからは少しあったけど、大きな注文はなかった。

調査センターのテクニカルアナリストの有名なK氏に相談。
目標株価 750円! 鉛筆の倒れた方角で3秒で返事。

その後も国内の支店、香港の外人買いでさらに上昇。

結局750円まで上昇。


コーヒーを飲みながら、「先輩! もう終了でしょう!?」

「いや、次の目標は1500円だ!」と彼も調査センターの
雑誌記事に書く。 香港の外人買いの追加がまたドカーン。

しばらく730円から750円でもみ合ったあと、再び上昇開始。
で、数ヶ月後、1500円の目標達成。株価はぴたりと着地。

テクニカルアナリストというかチャーティストというか、初めて
尊敬することになりました。(単に2倍にしてただけかもね)

この後、僕とY君(証券アナリスト試験で最年少で合格で新聞に出た
男でした)の密談、謀議でいろんな銘柄の相場に関与していきました。

このY君のレポートで外人買いの注文は通算で。3000万株ぐらい買いの
事件が30件ぐらいありましたね。すごい男でした。見た感じは

いつも学生風の鞄を肩から提げて、もやしみたいに細い男でした。
彼は化学、半導体、セラミックスの専門家に育っていったとも言えます。
彼とよく同行したフィデリティジャパンのA社長は二ヶ月ごとにキャノンを
取材してましたね。株は取材が基本だしね。

結論として、株が上がる材料にはいろいろあるけど、
三つあれば十分。

毎日調査してると。。点と点。。糸と糸がぱあーーと瞬間に
結びついて、思わぬ銘柄を発見したりするもんです。
これは間違いなく大化けするぞと。。。

そういう時の醍醐味は忘れられないですね。

これから証券会社に入って調査マンの仕事をしてみたい人。
この醍醐味を味わってくださいね。


営業の世界でも株の世界は他とは違う。

株の世界のすごさの一つだけど、ロールスロイスを1台、アラブの
王様に販売してもせいぜい、1億円か2億円。



。 (為替もそうでしょうけど)

こういう世界でがんばってもらいたいですね。

世界に日本株ファンドが3000社ほどあるとして、
自分が惚れ込んだ銘柄を100万株づつ、全員から注文を取るつもりで
営業する人になってもらいたいね。
マジで、自分で相場つくれるよね。

1日の出来高が100万株ぐらいの株なら、300万株ぐらいの注文を3000社
のうちの、10社から注文を取れば、相場になるよね。

出来高が50万株以下の株の売り注文全部で300万株とか500万株を
取って場に執行すると、その銘柄はどんどん下落するしね。
つまり、そのぐらいの出来高の銘柄なら、世界の3000社のうちの
1, 2社から売り注文を取ると、その銘柄の相場を破壊することもできると
いうことですね。

どこかのベテランのディーラーが後輩ディーラーに言いました。
「 板を見てればすべてわかる、板には全部ある。日経も読む必要もないよ 。」と。


俺は言う。「その板に書いてあるもんは板でしかない!」

株の世界は奥が深いです。







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最終更新日  2010年11月05日 16時54分01秒


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