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2010.04.28
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カテゴリ: box
ヒロトの仏壇に置いた合鍵 あまりのふがいなさ に1人苦笑して、首を振り、仏間を出る。自分の部屋に戻り、必要な荷物を持つと、もう一度キッチンに顔を出し、かあさんに声をかけ、家を出た。

オレは、マンションに向かって歩き出す。ミリのいない部屋に向かって。美莉が、いなくても、帰りたかった。今ならまだ残されているはずの美莉の気配だけでも感じたくて。すこしでも早く。

・・未練がましい。

仕方ないさ。これがオレのココロなんだ。気が済むまで、とことん付き合うまでだ。

部屋の前に立ち、小さく息をついてから、鍵を開け、部屋に入る。

・・・美莉。

俺は思わず目を閉じる。にっこりと駆け寄ってくる美莉が心の中に圧倒的なイメージとして浮かび上がって。

もう、二度とあるはずのない、光景。



・・・オレ、振られたんだよな。

そして俺は、予定通り、一部屋一部屋、美莉の気配を探して歩く。

パチン。

スイッチを入れ、明かりをつけるたび、どこかに美莉が浮かぶ。たんすの前で、引き出しを全開にして、真剣に靴下を選ぶ美莉。本棚の前で、背伸びをしながら、高い棚の本をとってくれと頼む美莉。コンロの前で味見の皿を差し出す美莉。鼻歌を歌いながら洗濯を干す美莉。PCの前で何かを考え込んでいる美莉。ソファで転寝してしまっている美莉。そして、ベッドの中で、丸くなって眠る美莉。

ただ、素直で、ささやかな、当たり前の、美莉たち。

いや、素直で、ささやかな、当たり前、だった、美莉たち。

もう、永遠に失われてしまったなんて。

大きい家具の移動はなく、何もかもそのままに見えるのに、
確かに、ミリのものは何もなくなっていた。
たんすの中にも、クローゼットの中にも、本棚にも、CDラックにも、ミリの分だけの空白。

この部屋から、美莉の気配だけが、消えていた。完璧に。



・・・いや、ひとつだけ、ミリの残していったものがあった。

俺は、力なく、ダイニングチェアに腰を落として、初めてそれに気づく。

テーブルの上に、一枚のメモ。

「ケースケへ 

 ごめんね。



ただ、それだけ書かれたメモ。

あの日 の、ヒロトと同じ。

ぞわぞわと湧き上がる嫌な予感。

・・・俺、とんでもない間違いをしてしまったんじゃないのか。

あの日 あの日 あの日 あの日 あの日 あの日 あの日 あの日 あの日 あの日 あの日 の、、、不審に思ってから、ずっと、目を凝らして見ていたはずの美莉。その姿、その言葉が、もやがかかったように、あわくぼけていく。

・・・結局なんだったんだ、あの違和感は。どこが違う?どこが違ったんだ。

そして、俺は気づく。

今、たんすの前、本棚の前、コンロの前、ベランダ、PCの前、ソファで、そして、ベッドで、どんどん蘇った、『素直で、ささやかな、当たり前の』美莉とは全然違うから、の違和感なんだ。

・・・美莉は、何かウソをついていた。

そんな想いが、今になって、今さらになって、しっかりとクリアになっていく。

・・・なんで、ウソなんて。どこに、ウソなんて。

ウソの場所を、しっかりと見極められないまま、それでも、襲い掛かる恐ろしいほどの不吉な予感に、俺は、震える手で、ケータイを取り出した。立ち上がり、足は自然と玄関に向かう。どこにいくあても定かではないまま。ただ、すぐにもどこにでも飛び出していくつもりで。

ワンプッシュでかけられる美莉の番号。呼び出し音が鳴り始めるまでのたった数秒が、永遠のように思える。その間に玄関につき、俺は条件反射のように靴に足を入れた。そのとき、やっと、呼び出し音が、耳の奥で聞こえ始めた。

と、同時に、すぐそばで、着信音がなり始める。

・・・・?

オレは軽いパニックに陥る。

美莉のケータイ?どうなってる。。?

それは、確かに、オレが美莉にかけたときの着信音で。

どこから聞こえてるんだ?

微妙な距離感に、その方向がつかめない。

・・・ドアの、外・・・・?

確かに、ドアのすぐ前で、鳴り続けている美莉の携帯の音。

・・・美莉、、が、、そこにいるのか?

俺は、飛びつくようにドアを開けた。


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こちら ぽっバカップルにご注意ください大笑い

※小説の方、盛り上げるだけ盛り上げて(盛り上がってます?よね?笑)、すいませんが、ゆる日記でもお知らせのとおり、家族旅行にでかけますので、しばらくお休みさせていただきます。申し訳ありませんが、しばらくお待ちください。 ひろ。





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最終更新日  2010.04.28 22:51:33 コメント(10) | コメントを書く
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