これぞ真のオガチ！少年の夢、大人のロマン！

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2009/10/07

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テーマ：オガチの会！無意味に熱いバカ男と違いが分かる粋な女！(43)

カテゴリ：オガチの会！

先週土曜日は、オガチの会の例会でした。

初めて参加の２人を含めて７人が集まりましたが、先ずは、いつものように講演を聞く勉強会。

今回、DVDではなく音声だけの講演CDでしたので、皆、視線があちらこちらで最初は何か怪しい？雰囲気に（笑）。

ところが、その講演に直ぐに引き込まれ、雰囲気は、アッという間に変わってしまった。

世界一のギター製造会社フジゲン会長（講演当時）・横内祐一郎氏による創業実話

「人間中心の経営のすすめ」

昭和２年長野生まれの横内氏は、旧制中学校を卒業後、母親から土下座して懇願され、泣く泣く家の後を継ぎ百姓となる。

そして１２年が経ち、農産物の自由化が話題になり始めた頃、ある講演で「付加価値の高い工業製品を作ることで、日本は豊かになっていく」と聞く。

その時、母親は反対せず、寧ろ喜んでくれたという。

最初は、バイオリンを作ろうとしたが、市場調査の結果これからはギターの時代が来ると判断し、見様見真似で製作し、売って歩いたというから驚きだ。

ところが、そんなギターでも市場は口を開けて待っていた。

東京、大阪、そして全国を回って、受注した本数が3000本。

正に売れに売れた。

従業員も数十人雇ってフル回転。

ところが、そんなに世の中甘くはない。

次から次と返品が山のように送られてきて、大赤字となる。

何故か？・・・な、なんと、見様見真似で作ったギターは音階（ドレミ）が違っていた。

いや、違っていたのではなく、音階理論など全く知らずに、ただ売っていたのだ。

知らないということは恐ろしいが、この事例は、知らないことは挑戦するのに躊躇する足枷がないように感じられ、実に面白いですね（笑）。

もう後がないので、ある大学の教授に音階理論を教授してくれるよう押し掛け、困惑されながらも教えてもらうことに。

そして、出来たギターを持って大作曲家の古賀政男氏に会い、驚くなかれお墨付きをいただく。

もちろん、このお墨付きをいただいたギターは、売れに売れた。

そして、今度はアメリカ進出を目論む。

「ギターが売れるまで帰ってこなくていい」という仲間の激励？に見送られ、語学もおぼつかないままギター数本持って単身で渡米。

帰るに帰れず途方に暮れ、セントラルパークで一人地平線に沈む夕日を見て母を思い出す。

「母ちゃ～ん、助けておくれや～」

・・・そして、奇跡が起こる。

たまたま近くにいて見るに見兼ねたのか、白髪の紳士が声を掛けてきた。

その優しそうな微笑みに、思わずすがりつき、子供のように嗚咽してしまう。

流れる涙でシャツは濡れ、すがりついた服は皺だらけに。

この紳士に聞かれるままに境遇を話したところ、その紳士は家に連れて帰り、その聡明な奥様から英語の猛特訓を２週間も受けることになる。

これが自信となり、直ぐに初受注に成功。

その後、全米を回り、なんと２０万ドルの受注を手にして帰国できることになる。

これを奇跡と言わず、何を奇跡と言おうか。

いや、奇跡ではなく、横内氏の情熱と諦めない執念が、この結果を導いたのかもしれない。

オガチは、落ちても落ちても飛ぶのを諦めない鳥！

これぞ真のオガチではないか！。

オガチの会は、こういう偉大な先輩のように生きたいものだ！。

最後に、こんなことを力説しておられた。

夢、ロマンを持つことが如何に大事か、これがなければ周りは協力をしてくれない。

今の苦労を苦労と思わず、その仕事が好きで好きでたまらないほど好きになることが、すべてのスタート。

この講演CDを聞いた後メンバーと話したが、いつの間にか夢やロマンを忘れているような気がする。

日々の生活に追われ、肝心なことが見えなくなっていたような。

自分なりの夢やロマンで良いから、子供の頃の夢、成人した時の夢、起業した頃の夢、まだまだ追い続けたいものですね。

それにしても、この年代の男性が他人の胸で嗚咽するとは。

私の年代でも、今の若い人と違って人前で簡単に泣くなんて出来やしない。

泣くことを忘れている。

しかし、嗚咽するほど情熱を傾けてやっているか、と問われているような気がする。

勇猛果敢な戦国武将たちも、よく泣いたと書かれているものを読んだことがあるが、もしかしたら、横内氏の涙と同じものだったのかもしれない。

俺も、こんな涙を流してみたいものだ。

それではまた。

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