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2021/01/19

「善医の罪」　久坂部　羊

テーマ：今日どんな本をよみましたか?(91866)

カテゴリ：今日読んだ本

図書館で借りた本です。
久々に久坂部さんの名前を新着で見つけたので予約して借りました。
昔、読んだ本は、怖いお話が多かったです。
今回のは、どうかしら？

「善医の罪」　久坂部羊さん

【内容情報】（「BOOK」データベースより）
意識不明の重体で運ばれた、横川達男。主治医の白石ルネは、延命治療は難しいと治療を中止。家族の同意のもと、尊厳死に導いた。三年後、カルテと看護記録の食い違いが告発される。白石は筋弛緩剤を静脈注射したというのだ。医療業界を揺るがす大問題へと発展し、検察は彼女を殺人罪で起訴した。保身に走る先輩医師、劣等感を感じる看護師、虚偽の報道を繰り返すマスコミ。様々な思惑が重なり合い、事態は思わぬ方向へと転がってー。

安楽死、尊厳死、延命治療。迷いますよね。
母が危篤になった時にどうする！って医者に決断を迫られて困りました。

うちの母は、装着して３日後くらいには、外しました。
医師には、もって何日といわれ、集中治療室は、子供入室禁止なので
じゃぁ個室に移してくださいとお願いし、個室に移動した時には
酸素マスクに変わってました。
そこから今晩が峠と毎日、言われ続けて次の週には、一般病棟に移りました。

「人工呼吸器」つけなかったら　どうなっていたんだろう？わかんないです。

危篤になる前から意志の疎通は、出来ていないのでただ、息をしている。
そんな状態です。この時は、全員が亡くなる前に顔をあわすことが出来、
「人工呼吸器」つけて良かったと思ったのですが、復活したじゃん！でした。

姉と二人で延命治療は、拒否しよう！って誓いました。
ただ、元の生活に戻れるかもしれないっていう場合は、悩みますよね。

でも、その判断をするときには、自分の意志は伝えることが出来ないだろうし。
やっぱり文章等で意思表示をしないとダメですね。

裁判では、検察と裁判官のおかしな理由で有罪となってしまいます。
尊厳死、安楽死をみとめると医師の匙加減で患者がなくなる！

もう助からないとわかっている患者をこれ以上、苦しめたくないとわかっているから

蘇生させることを止めてしまうだろう。助かる人も助からなくなる。

ちゃんと線引きがあれば　医師も患者ももっと楽になるんじゃないでしょうか？
判断を迫られる家族も「見捨てた」なんていう思いを持たずにすむし。
お医者さんがお医者さんの立場になって問題提起をしている小説なのかしら？