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2011.06.12
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カテゴリ: 大日本帝国興亡史
 「無条件降伏」、第二次世界大戦の終息に向けて連合国側首脳部の感覚の一部。

◇「ハル回顧録/中公文庫」の「附録6:大統領無条件降伏を提唱」よりの抜粋
 本来この原則(無条件降伏という原則)は国務省の考えではなかった。
 ルーズヴェルト大統領が1943年1月のカサブランカ会議中に、突然、新聞記者会見ではじめてこれを述べた時には、チャーチル英首相も同席していて非常に驚いたそうだが、われわれもチャーチルに劣らず驚いた。
  ・・・
 根本的にいって私は、同僚の多くもそうだが、この原則には次の理由で反対だった。
 一つは、これが枢軸国の抵抗を硬化させて自暴自棄に陥れ、戦争を長びかすことになりはしないかということだった。
 大統領自身は、カサブランカではこの無条件降伏という言葉に注釈をつけて、これは、ドイツ、日本、イタリアの国民を破滅させるという意味ではなく、他民族を征服し支配するということを土台とする考えに終止符を打つという意味だ、と述べていた。
  ・・・

──

◇無条件降伏/ウィキペディア(抜粋)
・無条件降伏とは、普通には軍事的意味で使用され、軍隊または艦隊が兵員・武器一切を挙げて条件を付することなく敵の権力にゆだねることを言う。

・チャーチルの解釈
 1943年のカサブランカ会談においてルーズベルトが持ち出した「無条件降伏」による戦争終結過程は同盟国イギリスに少なからぬ困惑をもたらすものであった。
 当事者の一方のルーズベルトはその生涯において一貫して無条件降伏の具体的要件について明確化させない方針を採用したため現在においてもその要件については議論がある。
 ウィンストン・チャーチルは1944年2月のイギリス下院において「無条件降伏ということは勝った国々が自由裁量を持つという意味である。もちろん勝った国々が蛮行をほしいままにしてもいいという意味でもなければ、ドイツを欧州諸国の間から抹殺してしまうことを望んでいるわけでもない。
 もし我々が縛られているとするならば文明に対するわれわれ自身の良心に縛られているだけである。
 いろいろな取引をやる結果縛られるのではない。
 これが無条件降伏の意味である。」と演説したことがある。
──




◇「無条件降伏」の流れとして「HP:日本国憲法の誕生」の「詳細年表」よりの抜粋。
 1943年
  01月24日:ルーズベルト、チャーチル、枢軸国の無条件降伏を要求する「カサブランカ宣言」。
  11月22日:米英中、カイロ会談(11月23日にルーズベルトと蒋介石、天皇制について話合い。12月1日、カイロ宣言発表。日本の無条件降伏、台湾返還、朝鮮独立など)。
 1945年

  05月08日:トルーマン、日本に対し無条件降伏を勧告。
──

 連合国側が「無条件降伏」を主張せず、国体護持を前提とした講和を進めていれば終戦は早まったか?

 ルーズヴェルト大統領が枢軸国の「無条件降伏」を1943年1月に主張したことで、昭和天皇は講和で国体護持を認めさせる為に戦果を期待した。

 沖縄戦前の近衛上奏文(1945年2月14日)で近衛は「敗戦は遺憾ながらもはや必至なりと存じ候。以下この前提の下に申し述べ候。」

◇上奏後の昭和天皇との一問一答では
 御下問:もう一度戦果を挙げてからでないと中々話は難しいと思う。
 御答:そう言う戦果が挙がれば誠に結構と思われますが、そう云う時期が御座いましょうか。これも近き将来ならざるべからず。半年、一年先では役に立つまいと思います。
──

 昭和天皇は統治者としての天皇制の存続を望んでいたと思える、しかし

◇「バーンズ回答(1945年8月11日)」(抜粋)
 ポツダム宣言の条項は之を受諾するも右宣言は天皇の国家統治の大権を変更するの要求を包含し居らざることの了解を併せ述べたる日本政府の通報に関し吾等の立場は左記の通りなり

 降伏の時より天皇及び日本国政府の国家統治の権限は降伏条項の実施の為、其の必要と認むる措置を執る連合軍司令官の制限の下に置かるるものとす

 最終的の日本国の政府の形態はポツダム宣言に遵い日本国民の自由に表明する意思により決定せらるべきものとす
──





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最終更新日  2011.06.12 23:40:48
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