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先日いらした62歳のTさん(女性)。いらした2日前、夕食の後片付けを終えないうちに、キッチンで明け方4時まで寝てしまったそうだ。
背中は痛く、腰は重たく、首はつらい。だるくて起きていられないので、横になっていたと言って治療室に入ってこられました。
その前日、長男の息子さんのお宮参りで和服を着て、お孫さんをずっと抱っこしていたそうです。その後はホテルで会食。朝10時から夕方6時までずっと頑張って、疲れてしまったんですね。
体と見ると、あごが上がって首は弓状にそっている。肩甲骨間に太いコリの帯。腰の外側の志室ラインはカチカチでした。これじゃあ、背中はつらい。腰もカチカチだから、からだは重くてだるいはずです。
これは、東洋医学でいう『腎虚(じんきょ)』という状態です。自分のもっているエネルギーを出し切ってしまって、消耗しているからだです。腎虚になると、老人症状が出てきます。若くても老人症状が出ます。腰の重さ、ひざ痛、耳の聞こえが悪い、白髪、はげ、白内障、疲れやすい、体が重い、だるい…。
治療は、温熱ドームをかけて体全身を温めておきながら、背中に温熱器をかけて、まず表面の筋肉の緊張をとってリラックスしてもらいました。その後、腎臓のツボである志室と、首の骨のきわ、肩甲骨の下方のツボに鍼をしてコリをとりました。弓状にそっていた首もまっすぐになりました。起き上がってもらうと「ラクになった~!」 痛みとコリ、だるさがとれたようです。
腎虚のツボは、志室(ししつ)と臍下丹田(せいかたんでん)です。(つづく)