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22日のNYMEX/WTI(終値)は、アメリカ原油在庫の大幅減少を主因として66セント高のバレル当り90.48ドルになった。とまず、いつもの通り、一般的な解説を紹介して、またまたやれやれと思っている。
需給のファンダメンタルズからすれば、90ドルは考えられないと言ったが、90ドルを超えてしまった。まあ、昨年、今年とこればかりだが、どこかが狂っているとしか言いようが無い。
膨大な在庫を抱えれば、それを削減するのは急務だ。それに、年末の節税対策もある。しかも在庫水準は未だに昨年よりも多いのだから、信じられない高騰だ。
まあ、株高、ドル安の二大金融要因が効いたと言うことだろう。そして、擬似需給ファンダメンタルズがまことしやかに受け入れられたということだ。確かにアメリカの石油需要は着実に回復して来ている。
17日の週も対前年比約4%増だった。しかし、昨年の水準が決して高いとは言えない水準であることなど考えない。とても90ドル超えを正当化出来るレベルではない。
「 言うだけ無駄かもしれないが、アメリカの在庫は未だに高い」と言ったのに、全くそんな感覚を持っていなかった。原油、ガソリンともに昨年同期を上回っているし、溜出油も急速に昨年並みになって来た 。
「需要期の在庫減少などは、昔なら当然のことだ」と書いたが、これも全く無視されている。因みに、昨年同期は原油、ガソリン、溜出油の全てが在庫取り崩しになっていた。
昨年は、原油が480万バレル、ガソリンが90万バレル、溜出油が300万バレルの減少だった。それに対し、今年は原油が530万バレル減、ガソリンは240万バレル増、溜出油が60万バレル減だった。
在庫水準は原油、ガソリンが、未だに昨年以上、溜出油だけは昨年より少ないが、その差は僅か60万バレルへと縮小した 。これで見ればとても、供給タイトとは言えないだろう。
それにしても、北海ブレントは異様な上昇を続けている。45セント高の93.65ドルだ。これはひどい。一体全体どうなっているのか?
それに、アジア向けのドバイがまたまたひどい高さだ。結局、ドバイも更に続伸して90.72ドルだ。いやはや、驚き、桃の木、山椒の木と言ったところだ。
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