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2011.05.06
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カテゴリ: 食中毒
 さっそく、国が動き出した。全国の飲食店や食肉処理業、食肉販売業を一斉監視指導するという。まぁ、当然そうなるのだろうが、行政は死者が出ると慌てて動き出す。公衆浴場のレジオネラ菌の時もそうだった。これについては厳しすぎると思われる規定が定められているが、それについてはまた、後で書きたい。
 まず、今回のO-111事件だが、何が問題かを書きたい。O-157とかO-111は腸管出血性大腸菌と呼ばれ、牛や羊や山羊の腸管内に普通に存在し、宿主には害を与えない。ちょっとややこしいのだが、その腸管出血性大腸菌の中に2種類の毒素を出すものが突然出現したのだ。これが、多数の小学生が亡くなったO-157事件だ。生きている牛を牛肉にすると時に、どうしても、内臓(腸管)を取り出す。その時に、肉の表面を糞便が汚染してしまう。その結果、汚染されたままの肉を生で食べたり、生焼きで食べたりすると人の体内で赤痢と同じ毒素を生産するのである。O-157事件の場合、生の肉は食べなかったのに、なぜ、事件は起きたのかというと、給食に出されていたカイワレ大根に牛の糞が肥料として使われていたからだとみられる。この事件以後、学校給食では大幅な調理過程の見直しがなされ、カイワレはもちろん、トマトやメロンまで、生で口に入る可能性のある食品は徹底的に洗浄殺菌することになった。屠畜場でも、汚染を防ぐため大改革を実施したのだが、それでも汚染は完全に防止できていない。ここで、注目していただきたいのは、腸管出血性大腸菌が突然に出現したという点で、つまり「ユッケ」より、後で出現したということである。これが、食品衛生上、指導が難しい根本なのだ。今まで安全だったユッケやレバ刺しが、突然危険な食品になったのだから、いきなり禁止できなかったのだ。(続く)





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最終更新日  2012.11.14 22:59:13
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