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2011.05.09
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カテゴリ: 食中毒
 さて、ここまでは肉の生食について、書いてきたが生食ついでに、もう一つ。以前にも書いたのだが、生牡蠣(以下生ガキ)についてである。
 現在、食中毒で最も多いのがノロウイルスであり、これは人から人へ驚異的な感染をするので、それらを含めると日本では最大の事故原因物質である。研究により発見技術が発達した結果だともいえる。ノロウイルスは、人の腸管内で増殖し、嘔吐、下痢の症状を発現するが、おおむね3日で症状は改善する。しかし、ウイルスは吐物や便に1週間以上存在し、人から人への感染の原因となる。感染者の便の中のウイルスは浄化処理でも死滅せず海に流れ出る。そしてこれが、海中の二枚貝の中腸腺というところに貯められる。中腸腺は、ホタテのウロと呼ばれる、あの黒い部分である。ホタテやアサリやハマグリの中腸腺を生で食べることはないが、生ガキの場合は、中腸腺がどこやらわからずに全部食べてしまうので感染するのである。したがって、ノロウイルス原因事故は、生ガキが食べられる9月から4月に集中して発生する。同じカキでも夏場が旬の岩ガキにはウイルスの絶対量が少ないので事故も少ない。ノロウイルスも加熱で死滅するので生で食べなければ事故は起こらないのである。自分で手洗いを出来ない子供たちの間では爆発的に感染する。保育園で感染症が多発するのはこのことによる。
 少なくとも、食品に携わる人や、保育園や福祉施設の職員は生ガキは食べてはならない。さらに、嘔吐や下痢の症状のある従業員者は食品に触れないようにしなければならない。子供に生ガキを食べさせるのはもってのほかなのである。





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最終更新日  2012.11.14 22:56:55
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