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2011.05.17
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 公衆衛生獣医、つまり人の保健所に勤務する獣医の最大のジレンマは犬を処分するというところにあると私は思う。私もそうだったが、獣医になろうと思ったのは、動物が好きで、その命を救う仕事がしたいという気持ちからだ。だが、現在の狂犬病予防の実情は、捕獲された犬や不要になった犬を殺処分しなければならないのである。
 もっとも、ここ10数年、殺処分される頭数は減り続けている。特筆されるのは飼い主の意識の変化だと思う。犬は家族であり、責任をもって買わなければならないということが浸透してきた。その結果、放し飼いは減り、野良犬もほとんど見られなくなった。また、避妊、去勢手術が理解され、捨て犬、不要犬も減っている。ちょっと前までは、散歩する犬の糞を片付ける人など稀だったのが、今や常識である。その結果犬の苦情は減り、不幸な犬も減ってきているのだが、それでも、なお、罪のない多くの犬たちが、動物好きでこの仕事についた獣医たちに殺処分されているのである。
 この番組は、そこから逃げなかった。熱血獣医の言葉で飼い主や子供にまで、訴えかけるのだ。これがドラマの演出ではなく、現実であることがどこまで視聴者に伝わるのか、それがちょっと心配だが。





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最終更新日  2011.05.17 22:46:28
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