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2012.03.07
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カテゴリ: 夕張
 さて、「じゅうの」とは何であるか。ネットで調べてみると、「十能」つまり「じゅうのう」が正しいらしい。火のついた炭をそのまま運ぶためのスコップを小さくしたようなもので、長さは50センチから80センチ。石炭ストーブの場合、石炭をくべるのにも、「おき(燃えている状態の塊)」を移すににも使えて、どこの家庭にも必需品だった。
 「デレキ」も調べてみたが、「デレッキ」と書くのが正統らしく、語源は諸説あるがオランダ語とも言われている。いわゆる「火バサミ」をこう呼ぶこともあるが、北海道の夕張のデレキはそれとは別モノ。鉄製で先端がL字型に折れた石炭ストーブ専用の火掻き棒である。夕張の炭住に配給されていた石炭は、ごろごろとした塊炭ではなく、それから欠けた大きくても直径3センチぐらいのいわゆるクズ炭である。それらがくべられると塊になる。そこをデレキで砕いて火を興すのである。
 子供の頃、悪いことをすると、「じゅうのでケツたたかれたいのかい!」とか「ゆーこときかないとデレキでぶんなぐるぞ」とか言われたものだが、今の夕張には石炭が無く、したがって石炭ストーブも無い。当然、「じゅうの」も「デレキ」も若い世代は知らないわけで、なんとも信じがたい時代になったものである。





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最終更新日  2012.11.12 23:36:38
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