日々のあぶく?

日々のあぶく?

August 29, 2009
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高校卒業後はフリーターでもして適当に食べていこうと思っていた勇気は

神去村では傍若無人、林業という天職が無かったら駄目な男であっただろうヨキの家に身を寄せることに。
勇気を育てる一緒の班には中村林業株式会社のおやかたさん・清一、巌さん、三郎さん、ヨキがいる。
初めて触れる林業、人が管理することで生きる山、
神隠しや神おろしなどの神秘があたり前のように起こるこの場所で、
最初の内は自信を喪失したり、脱出を試みたりしながらも
仕事を覚え、山火事の恐ろしさを知り、一緒に働く犬も仕事に誇りをもっていることを知り、
徐々に林業の魅力に目覚め、恋もする勇気。

偉大なる神域であり、村の巨大(隠し)資金源の神去山の祭りに参加し、
まさに命がけでの神秘を体験する―

こんなに読みやすくてポップでありながら、
さっくりとだが林業の一年を垣間見れる小説があっただろうか?
三浦しをんは知っているが実態は余りわからないもの(箱根駅伝に向けての選手の生活とか)を
わかりやすくて面白く描くのが本当に上手いと思う。
ヤマダニやヒル、花粉や命の危険が伴う割りに、国民の理解や利益が少なく
(計画しつつも一部は博打的に高額材木を狙うことも出来るが、山火事など予測不可の惨事もありうる)
後継者不足に悩まされるのも頷ける林業の実体もこんなにも描かれているのに、
それを読んで尚、「お、林業も魅力的かも?」(決して自分がその職に就きたいとまでは思えないが)と
思わせてしまうエンターテイメントぶりはさすが、かも。





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Last updated  August 30, 2009 02:01:48 AM


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