ヘナヘナライター 生態日記

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加藤美保

加藤美保

2004.05.04
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子連れ旅行の場合、子供のトレイについてはかなり気になる。子供のおしっこ、うんちは、時と場所を選ばず、なので、街のド真ん中で、唐突に、「おしっこ~」と言われると、かなり慌てる。しかし、台湾はそういう意味でも実に子連れ旅行にうってつけの国と言えるのではないだろうか?
台湾の公衆トイレは、抜群に清潔だ。公衆トイレで不愉快な思いをしたことは、ほとんどなかった。台湾の人って、公衆マナーに優れているのだろう。観光地や公園、駅でトイレを見つける度に、娘を強制的にトイレに連れ込んでいた。そのうち、「カオちゃんはしたくなくてもおしっこができるだよ~」と、娘に言わせるまでになった(笑)
ちなみに、公衆トイレがある場所以外で子供がおしっこに行きたくなかったら、コンビニで頼めば、気持ちよくトイレを貸してくれるらしい。それから、ガスステーションのトイレを利用するという手もある。これは、旅行の最終日に我々が使った奥の手だ。というより、空港にタクシーで向かうとき、娘がいきなり「トイレー」と言い出した。タクシーに乗る前にトイレに連れて行くのを忘れてしまったのだ。タクシーの運転手には、英語も日本語も通じない。夫は、娘を指差し、お尻を抑えて、足ヲバタバタさせ、「おしっこ行きたい」のゼスチャー(!!)。見事通じて、ガスステーションに連れて行ってもらえた。

ところで、なぜ台湾人が公衆道徳に優れているかについてのひとつの考察がある。
台湾の街中を歩くと、色鮮やかな「廟」を必ず見つけることができるだろう。「廟」は、神様が祭られているところで、この「廟」に祭られている神様は、ひとつではないのだ。仏もいればキリストもいる。伝説に語り継がれている土着神もいれば、歴史的な有名人や英雄なども含まれているらしい。いわば、台湾は多神教の国なのだ。人々は、自分の家の隣で祭られている思い思いの神様に、好きなときに祈りを捧げに行く。台湾人の心の底に、そして生活に密着して神様は存在しているのだ。それが、台湾人の心を支えている。そのことが、台湾の人々の道徳心を今でも守り、人々が穏やかな生活を送れるように導いているのではないかという話がある。

真意のほどはわからない。
しかし、多くの台湾人の故郷である中国のトイレの汚さを思うと、この話は少しうなづける。中国では、そこそこ近代的なホテルのロビーにあるトイレでさえ、「ゲッ」となることが多かった。

日常の食を見ても、気質を見ても、台湾人と中国人は大きく隔たっているように思える。政治的な見方はさておいて、これほどに変わってしまった台湾人を中国の一部にしようという試みは、果たしてどれほどの現実性があるのか、はなはだ疑問だ。





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Last updated  2006.03.25 20:33:13
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