ヘナヘナライター 生態日記

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加藤美保

加藤美保

2004.05.05
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台湾は、グルメの国と呼ばれている。一流レストランから街の食堂、屋台まで、それぞれのジャンルでそれぞれに美味しいものが山のようにあるからだ。
さて、私たちは台湾に滞在中、それこそ、世界6指に入ると言われている超高級ホテルのレストランから、街の有名レストラン、台湾の庶民が利用する街の食堂、夜市の屋台、台湾の先住民族の食事が味わえるレストラン、デパ地下のフードコートと、実にバラエティーに富んだ食を堪能することができた。
ただし、今回ここに書き記す内容は、私たち家族の主観だらけの個人的な台湾食体験記であることを、まず、お断りしておきたい。

台湾二日目の昼食は、世界六指に数えられている超有名な円山大飯店にある広東料理店「金龍庁」にて、飲茶をいただいた。このホテルは、もともと迎賓館として利用されていた建物で、荘厳で実に華麗。宿泊場所として利用できなくても、観光地として訪れる人も少なくなく、建物をバックに記念写真を撮る人が後を絶たない。ご多分に漏れず、我々もホテルをバックに記念写真を撮影させていただいた(笑)。

エビ餃子や饅頭などを一通り食べて、昼食代は総額1200元程度。日本円にして4000円ぐらいだろうか。「金龍庁」の調理は、美味しかった・・・と思う。ホカホカの饅頭の中から、ジワーっと肉汁がたれてくるあたり、さすが一流レストランのお味という感じであった。しかし、感激して口に運んでいたのは、最初のひと口目、ふた口目ぐらい。三口目あたりから、胸がいっぱいになってくる。つまり、非常にくどいのである。
この1200元というお値段、台湾の物価から考えるとかなり高いが、日本の物価からすれば、このグレードでこの値段はかなり安いだろう。

その日の夜は、これまた、台湾では老舗中の老舗、超有名な台湾料理店「欣葉」に行く。実は、このレストランは、宿泊しているホテルに隣接するビルの中にあった。
この「欣葉 」でオーダーしたメニューは、「牡蠣の玉子とじ」やら「エビの炒め物」やら、5品程度、ここの料理も、一口目は確かに美味しく感じた。しかし、二口、三口と食べ続けているうちに、もうお腹一杯になってしまう。隣を見れば、夫も娘も同じ状況らしい。「欣葉」で支払った額も、「金龍庁」と同じぐらい。

対して、台湾3日の昼食は、宿泊中のホテルの近くにある街の食堂で採った。

この日の夕食は、私は夜市の屋台で、酸辛蝦麺を食べる。すっぱくて少しからいスープに、香菜とエビがたくさん入っているとても美味しいラーメンだ。これは、私的に台湾滞在中、ベスト3に入る食事だった。日本円で170円程度の代物である。夫と娘は、マックのハンバーガーを食べていた(笑)。

つまり、私たちが美味しいと感じた台湾の料理は、ガイドブックなどで紹介されている有名店より、庶民が利用する食堂や、屋台の食事だったということである。
いや、私たちが普段から、ご飯にお味噌汁があれば十分というような慎ましい食事を愛する慎ましい人たちというなら、この結果はうなづける。しかし、少なくとも、私ひとりに限ってみれば、そういうタイプではない。若い頃からエンゲル指数が高い生活を送っていたし、美味しいものには目がない人間である。しかし、そんな私でも、台湾に限って言えば一流と言われる名店より、庶民が愛用する食堂や屋台の方が美味しいと感じた。
この理由についていろいろ考えてみた。
庶民が普通に食べる台湾料理は、中華料理と日本料理がミックスされたものらしい。つまり、中国や香港の中華料理より、台湾料理はさっぱりしているメニューが多いのだ。対して、台湾で一流と呼ばれるレストランの場合は、純粋な中華料理が多いのではないかと思う。その証拠に、レストランを紹介する文章の中で、しばしば、「香港のスター達も絶賛」とか、「上海にも出店予定、本場でも高く評価」とかいうフレーズがよく目につく。

そこで、旅行者ではなくて庶民に人気のある有名なレストランに行けば、我々の口にも合うのではないかという観点からチョイスしてみたのが、台北の「好記担仔麺」というレストランだ。ここは、世界的もかなり有名な台湾料理のレストランだ。
オーダーしたのは、「しじみ醤油」「担仔麺」ふたつ、「鰤の粕漬け焼き」などなどである。
読みがあたって、この店は本当に美味しかった!
「しじみ醤油」は、ご存知のように日本の台湾料理店では定番中の定番メニューだ。私も数え切れないほど食べたことがあるが、「好記担仔麺」で食べた「しじみ醤油」は、今まで食べた中でいちばん美味しかった。
それから、台湾名物の「担仔麺」。娘も気に入ったこのラーメン、「エビセンの味がする・・・」(娘談)。確かに、この料理の味を説明するのは、「エビセン味のさっぱりラーメン」というのがいちぱん適切だ。台湾に行ったら、ぜひ食べていただきたい一品である。「ぶりの粕漬け焼き」は、日本の物とそっくり同じ味がして驚いた。日本料理である。これもかなり美味しかった。

6日目の夕食で、旅行ガイド書やウェブサイトで紹介されていないレストランに入った。日本語も英語も通じない、けれど、地元台北人人気のレストランだった(店名を忘れた)、このレストランでは、ビール1本、エビチャーハン、牛肉チャーハン、マーボー豆腐、竹の子の炒め物を頼んで、わすが、500元程度。日本円にして、1700円ほどだ。

ちなみに、台北三越デパートの地下フードコートで、火鍋というものも食べてみた。カウンター式で、それぞれの前に鍋が並び、お野菜もたくさん、メインの具とスープの味、麺か春雨かを選べるシステムで、デザートに杏仁豆腐もついている。私はエビ鍋にして、夫は肉鍋にした。エビ鍋は、立派なエビが6匹ついていて、250元。肉鍋も同様だ。これもとても美味しかった。実はこの「火鍋」、日本の「しゃぷしゃぷ」が原点らしい。台湾ではこの火鍋が人気で、「日式鍋」という名前で、そこかしこで見かけることができた。

「本場の中華料理」にこだわらなければ、台湾では、わずか200円以下で、ものすごく美味しい台湾料理が味わえる。中華料理より、日本料理と中華料理の折衷料理が好きな人にとって、台湾はパラダイスである。

番外編として、台湾の先住民料理を堪能できる花蓮の有名レストラン「思想起」にも行ってみた。先住民の料理は、中華料理より日本料理に近く、全体的に甘め味付けを特徴とするらしい。正直、すごく美味しいとは思わなかったが、よい体験ができたと思う。

台湾ほど、バラエティーに富んだ食を体験できる国は少ないのではないだろうか。ただし、台湾で食べる洋食は、かなりマズい。一流ホテルの一流レストランはいざ知らず、街の洋食レストランは避けた方が無難だろう。それから、マクドナルドも、台湾の物価から考えると決して安くない。バリュー3セットプラスアップルパイ、これで1000円程度かかる。日本の物価で考えるとやはり安いが、美味しい食事がひとり200円ぐらいでできる台湾の食事情からすると、たいしたメニューでもないのにこのお値段は、ちょっとした暴利だと私は思う(笑)。安くて美味しいもの満載の台湾で、高くてまずいファーストフードを食べる必要はまるでない。マックは日本か本場アメリカで利用する方が利口だろう。

台湾では、もっと美味しく、すごく安い、そんな台湾料理をお試しあれ。


さて、こういう場合の対処法だが、地元料理に慣れるまで、子供にはチャーハンをチョイスしてあげるとよいと思う。チャーハンは、どこで食べても日本で食べるチャーハンの味と大差ないのだ。中国人のいるところ、チャーハンがある(笑)。中国人は、ありがたいことに世界中にいるから、世界中で、チャーハンには事欠かないハズだ。チャーハンを食べさせつつ、他の料理を少しずつ与えれば、環境適応の早い子供は、すぐに地元料理にも適応できる。うちの娘も3日で慣れて、旅行後半はいろいろな料理をモリモリ食べていた。





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Last updated  2004.05.07 12:21:50
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