ヘナヘナライター 生態日記

ヘナヘナライター 生態日記

PR

×

Calendar

Keyword Search

▼キーワード検索

Comments

えりりんママ@ Re:腰痛(08/08) 緩消法のやさしい動きで腰回りの緊張がほ…
ももたろう719 @ 美保ちゃーん、連絡とりたいです お久しぶりです、某編集部でご一緒してま…
ももたろう719 @ 高橋です 突然のメール、失礼します。 こちらは、…
yshinfuku @ Re:今を生きる(06/18) 頑張ってますね、
加藤美保 @ Re:5対5(03/30) チャーさん!! コメントをいただいていた…

Profile

加藤美保

加藤美保

2005.01.27
XML
火・水と取材が続いてこの二日間は、慌しい日々を送っていた。

火曜日の取材分原稿締め切りが来週月曜日なので、サクサク仕事をしなければいけないものの、全くやる気が起きず現在読書中(笑)。
先ほど、桐野夏生の『柔らかな頬』を読み終えた。

主人公カスミは、東京の片隅で、倒産しそうな小さな製版会社を経営する夫を支えながら、娘2人を懸命に育ている女性。
しかしその一方で、彼女は夫の会社の得意先である大手広告代理店に勤めるデザイナー石山と不倫関係にあった。
石山はカスミとの大瀬の場所として、北海度に別荘を購入する。実は、カスミは高校を卒業したばかりの頃、北海道にいる両親の元を家出同然で出てきたという経緯があり、彼女にとってその場所は、足を踏み入れたくないところでもあった。しかし、石山に説得されて、カスミは夫とふたりの娘と一緒に石山の別荘を訪れる。
その別荘で、お互いのパートナーや子供達の目を盗み、貪欲に愛し合う二人。しかし、ついにそれが石山の妻の知るところとなる。石山とカスミは、お互いの家族を捨ててふたりで生きることを考え始めるが、その翌日、カスミの長女有香が突如行方不明となった・・・。

この作品は、単行本では上下二巻に分かれている。上巻途中までは、娘失踪の真実を知るために紛争するカスミの姿が主に描かれているが、途中、末期がんに侵され引退した刑事内海が登場したあたりから、作品は様相を変え始める。特に下巻に入ると、登場人物たちが見る夢物語がストーリーに挿入されるので、どこまでが夢で、どこまでが現実か、読者にもわからなくなってくる。


それはさておき、私は以下の一節に感銘を受けた。
「カスミはいつも、自分は有香という名の小さな時計を失ったのだと思っていた。子供は時間を表す存在だ。妊娠から一週ニ週と数えられ、十月十日で誕生すれば、その子の生きる年月が親の記憶となる。豊かな未来がいっぱい詰まっている時間。そして互いの記憶の中で風化する時間。それら全てを刻むものが子供だった。カスミは一個の時計を人生から見失ったのだ」
そう、まさに、子は親の人生の時計だ。親は子を見るたびに、自分の人生を確認している。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005.01.27 15:00:21
コメント(2) | コメントを書く
[アミューズメント(映画・書籍・ドラマ)] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: