チビ傘暮らし ―はじまりの詩が聴こえる。―

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チビ傘

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2005.04.19
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カテゴリ: モノ
 今日の体重:60.5キロ 血圧:上が124、下が86 体内脂肪値:23.1%


 例のMさんの施術を受けたことで、両脇腹および背中の中性脂肪がグンと落ちた、ばかりか、ここ数週間、体脂肪計の数値が20パー前半を保っている。……こりゃ、Mさんのおかげもあるが、「リポ核酸」と「乳酸菌」を毎日摂るようなったからじゃないかと。

 俺は知る人ぞ知る「サプリおたく」なので、脂肪値を落とすといわれているモノは、ここ十年の間に、一通りは試したかな。そのどれもがパッとしなかった中で、「けっこうな効果」を感じて一年近く飲み続けたのが、ゴーヤ茶。

 そして、今現在試している、「αリポ核酸+ビタミンB+乳酸菌」のコンビネーションだ。この3つの取り合わせを、誰かに勧められたわけじゃないが、長年の、サプリおたくなりの「効用分析」と勘で、イケルんじゃないか? と判断。

 核酸もビタミンBも、不足していると体内代謝量がぐ~んと低下する。この代謝量の低下が=肥満なんだな、ブッチャケた話が。もう1つの乳酸菌は、つまり、人間、腸をしっかり守っておけば万病を防ぐのですよ。腸の中の善玉菌の数を優勢にし、つねに悪玉菌を退治してくれる状態を保つことが、体内に「有毒ガス」を溜めないことにつながる。最近の医学会の研究によると、「各種の癌、難病患者は、ほぼ百パーセント、腸の状態が悪い」のだとか。

 便秘は諸悪の根元で、知らぬ間に腸壁のあちこちに宿便が溜まり、あれよあれよとデブになる。Mさんの言葉じゃないが「肥満自体がもう病気なんだよ」だ。乳酸菌で「体に優しいダイエット」が出来ることを、意外に知らない人って多いんだよね。

 有名なビオフェルミンやヤクルトをはじめ、海外サプリ系ほか、乳酸菌製剤もいろいろ試したけれど、俺のオススメは、三共から出ている 「パンラクミン錠」 だ。



 俺のブログを読んで、「該当者」がいるのなら、試してみる価値はあると思う。……が、当たり前だが、俺は三共製薬の回し者ではない。効く効かないは個人差が大であるからして、何ヶ月経っても「デブがデブのまま」であっても、俺のせいじゃないから、よろしくね。


 なんてことを、俺はまた、つらつらズラズラだらだら、馬の小便みたいに長く書いてしまったけれど、じつは今日は、そんなことが、言いたかったわけじゃない。

 健康サプリのことを、これだけ書いておいて、なんでまた、と思われるかもしれないが、まぁ……お構いなしに「喫煙」の話だ。

 はぁ? と思われた方。あー、「禁煙」と書こうとしてキータッチミスをしたのね、と思われた方。ミスではありませんよ。俺は、あくまで正確にキーボード上に「KITUEN」と指を這わしたのだ。

 唐突にも、ここでちょこっと、喫煙文化を擁護する話をする。さよう、喫煙は立派に一つの文化だ。体に悪かろうが環境を毒させようが、文化は文化だ。世界各国、喫煙には、長い歴史が物語る「伝統」と「しきたり」がある。

 喫煙習慣のない国の「嫌悪感」のみを声高に優先させ、喫煙習慣のある国の「文化」を否定、ばかりか100パーセント、弾圧、抹殺する権利など、断じて認めてはならない。

 悪弊は、先進国である限り、早急に消滅させるべきだ、という意見は、一見正しい。……が、一つの文化を、どの角度から鑑みて「悪弊」と見なすか? には、たぶんに個々人の思いが反映されるので、そもそも多数派、少数派、の「数の論理」で是非を決めるなどというのは、そぐわない。

 人間って、まったく身勝手な生き物で、自分に関係ない事象だとわかると、わりとたやすく、かつ乱暴に「切り捨てられる」ものだ。

 自分が甘いものが「大嫌い」となると、それはあくまで「自分だけの」趣味、食傾向の問題であるにもかかわらず、平気で(たとえば)「饅頭なんて気色悪い食べ物は、この世から一切消え去っちまえ!!」と口走る。そのくせ、自分が大好きな酒の肴の(たとえば)「烏賊の塩辛」を、食べられないやつを目の前にすると、憤然と「こんな旨い味を気嫌うやつは、人間として認めない」……くらいの暴言を吐く。

 皮肉屋がこの矛盾を指摘すれば、まず間違いなく、「饅頭みてぇな糞な食べ物と、塩辛を一緒にすんな。あほんだらが!!」とくる。どっちが「あほんだら」なんだか。

 こういう手前勝手きわまりない、オノレの、きわめて、ちぃーせぇー、ちぃーせぇー「生活領分」における価値判断のみをベースにして、世の中の事象すべてを語りたがる輩のことを、昔は「カッペ(田舎ッペの略)!!」と侮蔑したものだが、イマドキ、政治家から学者、文化人、タレントなどなど、オール「カッペ」揃いとくりゃ、なんともはやだ。



 嗜好品の「嗜」は、「口が老いる日々と書く」……とは、俺の中学時代の恩師の言葉。

「(だから)嗜好品に含まれる、人工甘味料、着色料、保存料、香辛料、などを好んでパクパク食べてると、そのうち口が老いて、モノの味が正しく認識出来なくなるから気をつけろ」と脅された。

 さらに、「でも」と続けた。

「でも、大人になると、口が老いることを承知で、たしなみたいモノが増えてくる。煙草に酒、それに……極上の旨味だけど、脳天が痺れるほど塩辛い鰹の酒盗のたぐい。脂肪でぎっとりの大トロの刺身。フォアグラ。めちゃくちゃ甘い菓子類などなどだ。健康に良い物ばかりを摂取しようが、あえて体に悪い物を摂取しようが、大人になれば、誰しも『大きな御世話」なのだ。自分の体がどう毒されようと、とやかく他人様から言われる筋合いはない。イッチョマエに煙草をふかしたけりゃ、早く大人になれ!!そして堂々と吸え!! ガキの分際で、隠れてこそこそ吸うな!! 煙草に失礼だろうが」

 俺の嗜好品と「目の前の誰か」の嗜好品は、違って当然で、俺の嗜好品を嫌う「目の前の誰か」に対して、俺がなかば強制的に「勧める」のも暴力なら、目障りだからと、「目の前の誰か」の好む嗜好品を、俺が勝手に、この世から「ないことにしよう」と企むのも暴力だ。



 それを放っておけば、必ずや、話が、たんに嗜好品一つにとどまらなくなる。気がつきゃ、どこぞの洗脳国家となんら変わらない、諸事が「大将軍様」の好悪のみで運営される、きわめて気色悪い世の中になり果てる危険性をはらんでいる。

 先日俺は、TVのドキュメンタリーで、愛煙家の「今」と嫌煙権運動の「今」を垣間見た。そして猛烈に義憤に駆られた。

「煙草を吸わない権利って、そんなに偉れぇーのか?」

 言っとくがチビ傘は、基本的に、煙草を吸う習慣はない。

 基本的と断ったのは、一部例外があるからだ。めちゃめちゃヘビースモーカーだった俺の親父が、おっ死んで以降、「追悼」の意味を込め、時折、線香代わりに、懐かしの銘柄の「チェリー」に火を付けては、しばし親父と「対話」しつつ仏壇に供える。それ「以外」の俺の生活において、基本的に煙草は要らない。喉が弱いので、「体に合わない」と言った方がいいかも。

 ついでにいうと、喫煙文化は認めるが、マナーを守らない下品な「煙草好き」は、断固認めない。風が強い日にもかかららず、繁華街のど真ん中で、破廉恥にも「歩き煙草」「くわえ煙草」をしてやがる輩など、万死に値する。

 ――これ、若い女が意外なほど多い。それも決まってブスだ。間違いない。あとは中年以降のハゲた親父。たいがい身なりもみすぼらしい。男女ともに、愛煙家の中でも「美人」や「恰好いい人」は、決してこういう喫煙の仕方をしない。風貌ばかりか性格まで不細工な連中だけが、由緒正しい伝統的「喫煙文化」を、破廉恥にもおとしめているのだ。

 俺は何度、街頭で、煙草の火や灰の被害を受けたかしれない。着ていたブルゾンを焦がし、手の甲を軽く火傷した。が、加害者は、しらばっくれて通りすぎるばかり。あったまきた俺は、かなり本気で、長い柄のついたハサミを用い、火のついた煙草の先を、右から左にチョッキンチョッキン、切って切って切りまくりたい衝動に駆られたほどだ。

 それでも俺は、喫煙文化そのものを糾弾し、世の中から排斥しようとする動きには、断固として「NO」と叫びたい。即刻、排斥せねばならぬのは、喫煙文化ではなく、喫煙マナーがなってないくせに、愛煙家を気取ってやがる、不埒な馬鹿どもの方だからだ。

 それらを、ひとからげにし、坊主憎けりゃ袈裟まで……のたとえじゃないが、煙草に関するあれやこれやすべてを「見たくない!!」と、こめかみに青筋立ててわめき散らす、幼児性丸出しの野郎メ郎が多いこと多いこと。

 もう一度、書く。
「煙草を吸わない権利って、そんなに偉れぇーのか?」

 たとえば、ある文芸作品、映画やTVドラマに描かれる喫煙シーンにまで、あーだこーだ文句をつける、ばかりか、衆をたのんで出版社や映画会社に圧力をかけるという、……その性根が、俺には理解出来ない。

 身分差別、人種差別的描写に抗議するのとは、まるっきり次元が違うだろ?

 嫌煙権を訴えたいがために、作品そのものをこの世から抹殺させる行為が許されるというのなら、「甘い物特集」が満載の女性雑誌は、糖尿病に苦しんでいる患者の心情をはなはだ逆撫でるから、即刻回収すべきだし、世の中には猫嫌いも犬嫌いも大勢いるのだから、その心情を鑑みれば、犬猫系のベット雑誌など発刊すべきでない。

「青少年に悪影響を与える」という物言いも、いい加減、やめてくれないかなぁ? 俺たちがガキの時分に比べ、そういう動きばかりが目立つイマドキだけれど、――じゃあ聞くが、はたして数十年前よりも、青少年の犯罪が減ったか?

 エロ本も煙草も酒も、巷に「野放しだった」あの頃の方が、よっぽど青少年は健康的に暮らしていたし、「野放しだった」からって、ガキどもの全員がエロ本や煙草や酒に、うつつを抜かしていたわけじゃない。

 神経症的に過保護な世の中は、そこに住まう人間の精神構造を脆弱にする。駄目にする。……そして狂わせる。

 野中の一軒家に、たった一人で生きていかない限り、どんな集落においても、玉石混淆、種々雑多な人間どもが生きているものだ。自分の生き方にそぐわない輩を片っ端から排斥していく――その延長上に想定される「世の中」を、俺はまず間違いなく愛せない。

 オノレの「嫌い」ばかりを優先する生き方は、オノレの「好き」ばかりを優先する生き方と、いったい何が違うというのか?

 くわえ煙草で街を闊歩する輩の「無意識な破廉恥さと暴力性」は、そっくりそのまま、嫌煙権主張者の一部の、常軌を逸したヒステリーぶりにも見受けられる。唾棄すべき言動という点において、まさしく同じ穴のムジナだ。

 なぜ中庸ではいけないのか? 喫煙マナーを守りつつ、煙草を愛し続ける人間がいて、煙草を吸わない人間もいる。それで、何がいけないのか?

 俺はあくまで「基本的に煙草を吸わない」立場の一人として、喫煙者にも嫌煙者にも、猛省をうながしたい。歴史ある「一つの文化」を、この世から消滅させないためにも。





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Last updated  2005.05.05 16:18:55
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