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May 13, 2010
滋賀大学「滋賀ベンチャーズインフラ21」と京都大学での発表と社会起業家
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滋賀 ベンチャーズ インフラ 21の概要
当時、私は滋賀県 彦根市 で税理士 事務所を経営していました。社会科学 系の専門家 と滋賀 大学産業共同研究センターが一致団結し、新産業や新事業創設のために一、経済系の国立大学 が日本初、いや世界初のインターネット 上に情報システムを滋賀 大学の教授のグループが2001年3月に作りました。それが、「滋賀 ベンチャーズ インフラ 21」です。これに私も参加できたことを今でも光栄だと思っています。
社会科学 系専門家 、具体的には、弁護士 、司法書士 、行政書士 、公認会計士 、税理士 、中小企業診断士 、弁理士 、技術士 、経営コンサルタント 、社会保険労務士 、大学教員 などが一致団結し、滋賀県 などの行政 や民間の支援機関の協力も得ながら、滋賀県 内企業等の創業、起業 、経営相談に応じょうとインターネット 上に壮大な実験をしました。
http://libdspace.biwako.shiga-u.ac.jp/dspace/bitstream/10441/4047/2/%e7%89%b9%e9%9b%86%ef%bc%8d%e5%a4%a7%e6%9d%91.pdf
1 滋賀大学の壮大な実験に導かれる。
当時、私は税理士事務所を開業するにあたって法律家して成功している友人のいる滋賀県彦根市で開業をしたいと考えていました。起業して儲けたいというより、むしろ自分と同じように起業した人々の力になりたいという気持ちのほうが強かったのを今でも覚えています。起業した後、その法律家の友人と一緒に滋賀大学経済学部から招待をしていただいたのが、創業、新規開業、経営革新に関して、経営全般の相談を身近に、また日常的に受けられるプロジェクトである「滋賀ベンチャーズインフラ21」でした。2001年3月のオープニング・フォーラムには100人以上の専門家たちが結集し、交流・協力・連携を深め合い、会場は熱気に満ちていました。このときに私が一番驚いたのは、経営の相談だけではなくすべてネットで行うことでした。インターネットの普及は今みたいにない時代でした。この当時、滋賀大学をはじめとする国公立大学は独立行政法人化の流れで、変わることが命題であったのかもしれません。社会学系の大学教授たちが主体となって行うのは、わが国初、いや世界初だったかも知れません。
このシステムのすごいところは、まず、最初にまだ確立していなかったナレッジ・マネジメント理論の知識マーケットを定義しました。知識のバイヤーである相談者がサプライヤーの専門家を評価することで、知識マーケットにおける情報流通の質と量を向上させる考え方や、相談者の匿名性と専門家の知識を保護する考え方は、その後に登場する後発組みの安易なネット相談システムとは一線をひくものでした。
今は、このシステムが一般化し、多くの人たちがこの類似するシステムの恩恵を受けています。当時、いろんな団体が追随し、成功をおさめ社会的にも高い評価を受けていました。当時、滋賀ベンチャーズインフラ21には、当時、起業、創業、経営相談の他にeサロンという電子会議室という場所があり、そこの電子掲示板等の書き込みを管理していました私は、苦々しくも思いました。しかし、今となっては社会に貢献できることができて良かったと思います。この経験は、私が簿記講座を動画でつくり、インターネットで公開することによって、同じ方法で追随する人々が簿記教育の普及の原動力になっていることと同じことと思っています。この「滋賀ベンチャーズインフラ21」が機会となり私は、10年前ITコーディネータの資格の勉強を始め、試験に合格し木村勝則ITコーディネータ事務所まで設立し、起業開業しました。
? 起業できるライセンスセミナー
このインターネット上の壮大な実験がつくりだした第1回目の「起業できるライセンスセミナー」というインターネット上の企画がはじまりました。この企画は私の人生においても大変、意味のあるものでした。
この起業できるライセンスセミナーに、家族、顧問先、友人、当時、私が滋賀県調理短期大学校で7年間講師として教鞭をとっていた学生たちもすべてよんで、人生を、いや私自身の生き方をかけてチャレンジだったと思います。
このセミナーは当初、滋賀大学の教授の提案で「自立できるセミナー」でした。しかし、資格は難しければ難しいほど取ることが目的となり、とることが目的になっていることが、多く。資格の本来の役割を失うことを資格受験学校で講師をしていて嫌というほど感じていました。資格はゴールではなく、単にスタートできる権利にしかすぎない。私が起業したときにゼロであったように、100%のリスクを一人で背負い、悩み苦しみながら一人試行錯誤で進まないと経営者としての人生の道は開かないことを知っていたからです。
第一回目のセミナーは、これからの大学受験を目指す高校生の大学選びの参考になるように滋賀大学のオープンキャンパスにぶつけました。このセミナーでは、20年来の友人の社会保険労務士、弁理士などの法律家の友人たちに声をかけ、コーディネータの滋賀大学の教授と毎日、電子会議で会議をし、我々起業家の思いをどのように伝えるか模索しました。そのかいもあり、当日、200人以上の受講生が集まり、横と後ろの立ち見が出るほどでした。このとき気づいたのはインターネットの告知効果のすごさでした。そして誰一人として立つことなく熱心に受講していただいた受講生からの大反響にも驚きました。終了後もメール等で沢山の質問を受けました。
翌年は滋賀大学の広報委員会から依頼があり第二回目の「起業できるライセンスセミナー」開催し、テレビ局のびわ湖放送さんも取材にこられ、本セミナーはテレビニュースで三回放映されました。そのニュースの最後に受講生のインタビューがあり、「講師の先生のように、活き活きと生きられるようになりたい。」という言葉が印象的でした。
第二回目のセミナーでは、起業時の失敗について質問が集中しました。我々の失敗談が語られました。しかし、予想以上の質問で時間内に答えることができず、滋賀大学の教授の提案で滋賀ベンチャーズインフラ21のeサロンに「起業できるライセンスセミナーQ&A集」の電子会議屋をつくり、ここに書き込む方法で質問に対処しました。
翌年には、第三回の「起業できるライセンスセミナー」開催しましたが、世の中の起業に対する考え方が変化したのか、この第三回目で「起業できるライセンスセミナー」は私としては、残念でしたが、終了してしまいました。
24時間365日、場所を問わないインターネットという道具が、わが国日本、いや世界を大きく変えるとこの当時、起業した私は胸をわくわくしながら思い描きました。この思いで情報化に関する投資は10年間、惜しみませんでした。しかし、10年たった今、振り返れば私の思っていたような変化はわが国、日本では、残念ですがなかったです。これから10年、自ら変化を起こせる地域のリーダーになりたいと考えています。
? おわりに
わが国、日本の財政は悪化しています。しかし、教育は大切です。特に大学教育は大切です。現政権は子供手当て実施しています。私は少子高齢化の命題は、大学の就学手当てまで出して初めて機能すると私は考えています。このときの財源ですが、欧州より低い間接税を抜本的にも見直して考える時代にきています。財政の健全化が機能不全の財政政策や金融政策を蘇らせると考えています。これからの子供たちに夢と希望を与えるためにも経済の成長戦略と財政再建を真剣に考えるときかもしれません。それを今回のギリシャの財政危機を見てせつに思いました。
私が勝手に考える日本経済再生の政策として、再生には私が勝手に思うに財政政策と金融政策を機能させることが最も大切です。わが国では、国が行える政策の両方が今、現在機能不全だと思います。マクロ経済学の理論であります、「マンデルフレミングモデル」では、非固定相場制では、財政政策が機能しないことを、理論的に証明し、これを発表した学者は、後にノベール経済学賞を受賞しています。私が勝手に考える経済政策は、まず、環境税などの間接税を増税します。財政を健全化の方向に誘導します。マクロ経済学の「ドーマーの定理」によりますと「政府の財政赤字の対GDP比が一定であれば、経済が一定の率で成長すれば、債務残高比は、一定の値に収束する。」プライマリーバランスの黒字化の方向を目指しながら、経済成長を持続的に行えるようにします。そう考えると円安方向で輸出が伸びる必要があります。
私も滋賀大学の産業共同研究センター客員研究員として近畿の起業家たちの相談に自発的に応じることにより、継続可能な未来に繋がる事業の支援をし、わが国日本経済にミクロ経済的に微力ですが貢献していきたいと思います。経済学の父、アダムスミスは市場原理の重要性を説きました。しかし、そこには公共政策の役割が大きいと述べています。法律が改正になり、公益法人の定義も大きく変わりました。NPOなどの非営利活動が行政の担えない公益を担っています。市場原理では継続不能の志の高い社会に貢献したい個人、組織、市民も公共を担えるように私も滋賀大学の産業共同研究センター客員研究員として志の高い社会起業家を今、お手伝いしたいと考えています。私、木村勝則はこれから10年、真剣に学び大学を卒業する学生たちに夢と希望を用意します。哲学者カントは「正しい動機」を説きました。私、木村勝則は「正しい学び」を大学で学ぶ学生に説きたいと思います。
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Last updated May 13, 2010 03:06:46 PM
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