2005/12/06
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カテゴリ: 読了本
セリヌンティウスの舟
出版社 / 著者からの内容紹介

メロスの友の懊悩を描く、本格の新地平!


荒れ狂う海で、六人のダイバーはお互いの身体をつかんで、ひとつの輪になった。
米村美月、吉川清美、大橋麻子、三好保雄、磯崎義春、そして僕、児島克之。
石垣島へのダイビングツアー。
その大時化の海で遭難した六人は、信頼で結ばれた、かけがえのない仲間になった――。
そんな僕らを突然襲った、米村美月の自殺。
彼女はダイビングの後の打ち上げの夜に、青酸カリを飲んだ。
その死の意味をもう一度見つめ直すために、再び集まった五人の仲間は、一枚の写真に不審を覚える。
青酸カリの入っていた褐色の小瓶のキャップは、なぜ閉められていたのか? 彼女の自殺に、協力者はいなかったのか?
メロスの友、セリヌンティウスは「疑心」の荒海に投げ出された!

。。。。。。。。。。。。。。。。

彼女は本当に自殺なのか?
青酸カリを直に飲んだと検証されたのに、その蓋をきっちり回して閉める余裕は有ったのか?
もし、その蓋が開いていたらエアコンを効かせ扇風機までつけて密室状態で寝ていた部屋の仲間は青酸カリの中毒になって、巻き添えになったかもしれない。
彼女はそんな事をするはずが無い・・・
残された5人は、堂々巡りの疑問と推理をしていく。

メロスはセリヌンティウスに何の相談もなしに、身代わりとして王に預けた。
セリヌンティウスは、信じて待つ。
本当にその信頼は揺らがないのか?
セリヌンティウスから見れば、メロスと王は共犯。

生死の境を共にしたというだけで、そこまで信じあえるのか?
それは、彼らが他人でそれぞれ自立した大人だったから。
あの経験で築いた信頼関係はあっても、それにすがって生けているわけではない。
日常生活に深く係わる事が無いから余計な因子が入り込まない。

精神が一体化した至福の時を感じたある者は、そこがゴールだった。
その時、心は死んでしまった。。。。

~~~~~~~~~~~~~~~~

自殺などしたいと思った事がないので、自殺者の気持ちが解からない私ですが、こういう意味合いの自殺もあるのでしょうか?。。。。








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最終更新日  2005/12/07 03:39:25 AM
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