峠幾三のちいさな発見・旅模様

峠幾三のちいさな発見・旅模様

2006/01/06
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 山寺駅の朝。雪もやみ、いい感じである。山寺に行こうと思っていたのだが、手元のガイドブック「昭文社 上撰の旅」では出羽三山のほうが落ち着いて見える。

 そこで急遽予定を変更し、最上川を下る。


 「五月雨をあつめて早し最上川」松尾芭蕉の句である。この川をみて詠んだのかなどと考えていると吹雪いてきた。


 今、向かっている出羽三山のひとつ、羽黒山には2446段の石段があるらしく、石段には33個の絵が彫られ、すべて見つけると願いがかなうらしい。しかし、現在は石段を登らず、バスでもいける。

 ガイドブックには、

「古来の山伏たちと同じ参道をたどってこそ、その深い宗教世界に触れられるというものだろう」

               と記してあった。


 「よし、登ってやろうじゃないか!」体中にやる気がみなぎってきた。

 自然とデリカの速度も早くなる。





 礼をいい、石段のほうへ。


石段?

 はて、石段は?と考える。考えなくともよい。雪の下にあるのだ。

 ただの林である。


 また、社務所の前を通るのも恥ずかしいので先へ進む。


 かなりの急勾配である。以前に誰か通ったのであろうか、わずかに道ができている。

 そのわずかなへこみを頼りに歩く。


 雪に足をとられよろめいた瞬間・・・。ズボッ!

 太ももどころか股間まで埋もれた。


 雪は勢いを増し、視界はかなり悪い。


「何をしとんねん、俺は?」


 もう、一時間半も歩いただろうか。何か音がする。

 エンジンのようだ。


 氷のように冷たい手と足で走る。   こける。


 建物が見えた!  音は除雪機の音であった。


参集殿

 思ったよりも本殿はきれいで、冷暖房完備のようである。


 ドアを開けて入ると、巫女さんがいた。無言である。

 「何なのこの人!?」みたいな視線を感じる。

 石段(雪の坂?)を登ってきたというのも面倒なので黙ってお参りすることに。


 お参りを済まし、さすがに帰りはバスを使わせてもらう。

 待合所兼土産物屋の建物に入るとバスの運転手と土産物店のおじさん。


 「石段登ったんか?」と聞かれ、「はい」というと「この時期誰ものぼらんぞ」と。

 社務所で聞いた話と違った。


 カイロやお茶などをいただき人の温かさに触れる。

出羽三山

 バスでくだり、礼を言って車に到着。


 今日のもうひとつのお目当ては泥湯温泉である。(最近ニュースによく出ている)


 湯沢市まで北上し県道にそれる。

泥湯
泥湯


 唯一営業している旅館で風呂に。

 雪見風呂は最高である。千葉からのおじさんと二時間近く話し、久々の長湯。


 温泉を出ると日も暮れかけ、ただ北上のみ。


 角館手前の中仙町の道の駅で就寝。もちろん熟睡である。











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最終更新日  2006/01/28 07:47:54 AM
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