・「悪人」のあとに「善人」がくる。そのあとに「悪人」が来る。その繰り返しがある。
・「変化」に気付かない凡人。
・「経験」がないと分からない。「過去」と同意語。いつまでも過去に拘っている。
・「消えぬ過去」ズーデルマン。の物語を書こうとした。過去は現代に現れる。漱石も読んでいる。
・深層とは。「現在・過去」
・「三十三」は、重要なポイントになる。
・心の比喩。
・片付けられない。「十八」対話。問答。禅の世界。漱石の作品には男と男の対話が多い。意図的に書いている。モノローグではない。ダイアローグの世界。
・「こころ」モノローグからダイアローグに引き出している。
・漱石は相手を理解しようとしている。
・「三十」 「互殺の和」
・すべては継続中。・・・以下が「道草」に繋がっていく。片付かない。漱石の中にそのモチーフがあった。それまでは、自覚していなかった。
・「三十六」亡兄の話。
・「三十七」「三十八」亡母のこと。不変。何時までも変わらない。漱石の母も変わっていない。吉本隆明はこれは「フィクションの母」だといっている。単純な感情ではない。
・母親に対する恨み。漱石は神話化されている。所謂一般的な漱石に対する評価(表面的なもの)とは違っているのではないか。
・月岡芳年。漱石の母親に対する感情。
・悲惨小説。深刻小説。
・「明暗」「道草」では、母のことは書いていない。漱石にはこころの拘りがある。