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2016.10.01
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テーマ: ビートルズ(7)
カテゴリ: 音楽






40年前の武道館での来日公演を見た人から誘われて新宿の映画館へ。客席を見渡すと50~60歳代が多い。ビートルズの同時進行ファンだろう。中には若者の姿も。私の隣には20歳代のカップルが座った。

ビートルズというリバプールで生まれたローカル・バンドが破竹の勢いで世界のスーパーバンドになっていく様を、デジタル処理されて鮮やかに蘇った音と映像で綴られていく。半世紀前の彼らの奏でる音楽が、まるで出来立てほやほやの曲に聴こえるから不思議だ。
「ア・ハード・デイズ・ナイト」、「ヘルプ!」、「抱きしめたい」、「ひとりぼっちのあいつ」、「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」・・・今聴いても新鮮に響く。
ロックン・ロール、R&B、ブルース、カントリー、フォーク、ポップス・・・などの様々なジャンルの要素が混ざり合った独特なビートルズ・ナンバー。こんな斬新な曲を作ったのは後にも先にも彼らだけだ。

今も失われていないビートルズ・ナンバーの魅力を体感すると同時に強く印象に残るのが、映画全編で轟き続ける女性の歓声。よくもここまでなりふり構わず嬌声をあげられるものだなあ。彼らのステージ・パフォーマンスはそれだけインパクトがあったのだろう。それまでのバンドのアイドルはフロント・マンあるボーカル一人だったが、ビートルズは4人全員がアイドル。前代未聞。彼らの言動やステージを見てそのことを再発見した。マネージャー=ブライアン・エプスタインの斬新なイメージ戦略が功奏し、爆発的な女性ファン獲得につながったのだ。

映画では40年前の日本武道館での来日公演も取り上げられていた。武道の殿堂である日本武道館が会場だったため、右翼団体などが公演ボイコットのための運動をするシーンもあった。今は亡き日本愛国党の赤尾敏が、「ビートルズ・ゴー・ホーム」と書かれた看板の前で街頭演説するのを見て、ある種のなつかしさを感じたのは私だけではないだろう。
来日した4人を追いかけた写真家・浅井慎平氏のインタビューが頭を離れない。
「・・・・・・孤独を抱える4人が一つになったとき、奇跡が生まれた。・・・・・・」
なるほど、『奇跡』か。
ジョンとポールが出会い、ブライアン・エプスタインとジョージ・マーティンがビートルズをかつてないバンドとして巧妙にしたたかに演出し、その中でオリジナル曲にこだわり続けて好き勝手に自由奔放に歌い演奏した4人・・・・。
運命的な出会いが幾重にも重なって誕生したビートルズ。これはまさに『20世紀の奇跡』だ。

私の隣の若い女性は、終始両手で口を押えて前かがみになり、リズムに合わせて体を揺すりながら画面を見続けていた。それを見てビートルズは世代を超えて聴き継がれていることを痛感。ビートルズの曲は、わずか50年でクラシックになっていたのだ。

今だに人々を揺さぶり続けるビートルズに敬意を表して一句。
「  奇跡なる   団栗四つ    ビートルズ   」





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最終更新日  2016.10.15 15:00:37
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