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2016.11.15
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カテゴリ: 音楽



50~60年代に人気を博したジャズ・トランペッター=チェット・ベイカーの自伝映画の試写会に行った。

タワーレコードの店内に置いてあるフリー・マガジンで応募して当たった整理券を持って、小雨の中、虎ノ門にあるポニーキャニオン本社ビルへ。
集まった人のほとんどが若者。チェットの往年のファンというより、タワレコの客が面白半分に応募したといった感じ。中には主演のイーサン・ホークのファンもいるのかな。

映画のタイトルは「ブルーに生まれついて」。
音楽活動中ずっと、ヘロインから抜け出せず何度も逮捕され、ついには売人から前歯を全部折られトランペッター人生の危機に直面してしまうという、まるでブルースを地で行くような彼の人生にぴったりのタイトルだ。

そんな音楽以外に何のとりえもない男を演じるイーサン・ホークがいい。
撮影前にはトランペットの特訓もしたそうだ。映画の中での演奏が彼のものかどうかは定かではないが、「マイ・ファニー・バレンタイン」のボーカルは彼の声だそうだ。演奏シーンもさることながら、チェット・ベイカーに漂う独特の虚無感、孤独感を好演している。一見の価値あり。

前歯を折られ失意の中、恋人と故郷オクラホマに帰り、両親と再会するシーンが印象的だ。
画面いっぱいに広がる麦畑。アメリカ中部ってこんな風景が果てしもなく広がっているんだろうな。久しぶりの息子に父親は冷たい。チェットは、父親が昔よく聴いていた曲「ブルーに生まれついて」を自らが録音したレコードを手渡すが、かたくなな態度は変わらない。もし父親がこの時、息子をあたたかく受け入れていたら、チェットは音楽をやめて故郷で静かに暮らしたかもしれない。

そんな物悲しいシーンの後、彼に何が起こりどんな結末が待っているのか・・・は、映画を見てのお楽しみ。






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最終更新日  2016.11.15 03:06:03
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