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2017.10.22
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カテゴリ: 音楽




ジャズ・ギタリスト=ジャンゴ・ラインハルトの自伝映画「永遠のジャンゴ」の試写会だ。

ジャンゴ・ラインハルトは、B.B.キング、エリック・クラプトン、カルロス・サンタナなどの、後のブルースやロックのギタリストに影響を与えたジャズ・ギタリストだ。自らの血であるジプシーの民族音楽とスウィング・ジャズをフュージョンさせた独自性と超絶技巧で一世を風靡した。1940年に発表した「Nuages(雲)」は、10万枚を越える大ヒット。それまで伴奏楽器だったギターをソロ楽器とした先駆けでもある。

しかし、ジャンゴの絶頂期は第2次世界大戦の真っ只中。彼が活動するパリはナチス占領下となる。それからナチスによる「ジプシー狩り」が始まり、ジャンゴの仲間たちへの迫害が日に日に強まっていく。そしてジャンゴ本人にも・・・。ナチスの迫害は、ユダヤ人だけではなかったのだ。当時犠牲になったジプシーたちの身体登録写真が並べられているというスタッフ・ロール前のカットが、ドキュメンタリー映画のような雰囲気を醸す。

いい映画だった。
ハリウッド映画に出てくる有名俳優ではない役者が演じたことで先入観なく映画に没入出来た。(フランスでは有名俳優なのだろうが・・・)ジャンゴ役のレダ・カテブのギターを弾く姿もさまになっていた。少年時代の火傷で不自由になった左手の薬指、小指はギター弦を抑えてなかったし。
試写室の音響もよかった。近景と遠景の音がしっかりとそれに見合った音量で聴こえてきて、映画の臨場感を増していた。

戦争が終わり、ジャンゴが戦争や迫害で犠牲になった人々のために自ら作曲した「レクイエム」を指揮して演奏するラスト・シーンが感動的だ。そこにはスウィング・ジャズも超絶ギターもない。悲しみに包まれた鎮魂歌だ。指揮をしているジャンゴが、途中から指揮するのも止めて指揮台に立ち尽くすのが印象的。胸が熱くなる。

ジプシーの言葉で、ジャンゴとは、「私は目覚める」、「私は気づく」という意味なのだそうだ。ジャンゴ・ラインハルトは、ジャズ・ギターの魅力と戦争の悲惨という2つのことに目覚め、気づき、それを我々に訴えたのだ。






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最終更新日  2017.10.22 16:34:03
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