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2018.07.22
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カテゴリ: 音楽





そのラスト・コンサートの模様とドキュメンタリーを衛星放送で見た。

ベルリンのフィルハーモニー・ホールでのフェアウェル・コンサートの曲目は、マーラーの交響曲第6番「悲劇的」。首席指揮者になって最初のコンサートで振ったゆかりの曲なのだそうだ。
名演奏の誉れ高いジョージ・セルとクリーブランド管のCDを愛聴してきた私にとって、この マーラーの6番は、 非常にテンポの遅い演奏だった。演奏時間を調べたら、10分近くもラトルの演奏の方が長かった。 ベルリン・フィルとの別れを惜しむかのようなゆったりとした演奏だった。 (去年、横浜みなとみらいホールで聴いたパーヴォ・ヤルヴィとN響の6番もアップ・テンポだったな)

正直、サイモン・ラトルとベルリン・フィルのCDは1枚も持ってない。ましてやナマで聴いたこともない。このテレビ番組を通しての演奏が初めてだった。その2代前のカラヤンは、来日公演を見に行った。その次のクラウディオ・アバドは何枚かCDを購入して聴いた。でも、サイモン・ラトルはまったくフォローしなかった。何故だろう?あまり話題のならなかったのかなあ・・・。私の関心がクラシック音楽から、ブルースやジャズ、ポップスに移ったからかなあ・・・。

ラトルのマーラーの6番は、滑らかでよどみない演奏なのだが、何か足りない・・・といった印象を受けた。それがいい演奏なのか、そうでないのかはわからない。
コンサート番組の前に放送されたドキュメンタリーでラトルは、「クラシック音楽は、ある特定の人々のためにあるのではなく、すべての人々のためにある。」と語っていた。そのモットーがこうした平易なでわかりやすい演奏を生み出すのではないだろうかと感じた。


こちらは、フィルハーモニー・ホールとは打って変わって、ガーシュウィンの「キューバ序曲」やハチャトゥリヤンのバレエ組曲「ガイーヌ」、ラトルの3人目の妻でメゾ・ソプラノ歌手=マグダレーナ・コジュナーをフィーチャーした歌曲など、演奏する方も、聴く方もリラックスして楽しんでいるような感じだった。

そんな雰囲気に終始した野外コンサートのアンコールは、エルガーの行進曲「威風堂々」第1番。さすがイギリス人のラトルらしい選曲だ。
そこで下の写真のようなユーモラスな演出があった。管楽器の楽員全員がラトルの専売特許である白髪パーマのかつらをかぶったのだ。知らされてなかったラトルは、演奏前に楽員のその姿を見て、思わず客席に向き直って、「キュート過ぎない?」と呼びかけた。
そして和気あいあいの雰囲気の中、コンサートは終了。





こうした演出も、万人にクラシック音楽を楽しんでほしいというラトルの哲学には合致するような気がした。

63歳にして世界最高峰のオケのシェフの座を降りるラトル。指揮者の年齢からするとこれからが円熟期ではないかと思う。そんなタイミングでやめるということの裏にはどんな理由があったのだろう?知る由もないが、後任のキリル・ぺトレンコがベルリン・フィルをどう導きどんな演奏を聴かせてくれるか、見守ることにしよう。

最後に一句。  「  惜しみなし   最後のタクト   夏の夜  」





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最終更新日  2018.07.22 16:08:10
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