コーチ賢ちゃんの「コーチング談義」

コーチ賢ちゃんの「コーチング談義」

2007年04月29日
XML



 自分がこの世で人生かけて成し遂げたいこと、何としても実現したい願いや志を、「ミッション」として明確にすることの重要性を伝える際、賢ちゃんはいつも例話として、吉田松陰の弟子の一人「天野清三郎」の生涯を語ることにしています。

 授業後のフィードバックに、「強く心に残るお話で、ミッションを持つことの大切さがとても良く分かりました」という声を沢山頂いておりますので、紹介させて頂きます。

 『天野清三郎は、1857年(安政4年)の冬、15歳で吉田松陰の松下村塾に入門しました。癖のある、扱いにくい少年でしたが、松陰は彼に目をかけていました。

 安政5年の「安政の大獄」で天下騒然となり、「野山獄」に入れられた松陰は、獄中から江戸の高杉晋作宛に「天野はあなた以外の人には服従しないので、宜しく面倒を見てやって欲しい」旨の手紙を書き送っています。

 松陰が処刑された後、高杉は天野を引き取って面倒を見、天野も高杉を尊敬して懸命に働きました。高杉の指導の下で、彼は勤皇倒幕の政治運動に参加したのです。

 ところが、懸命に働きながら天野は、自分には政治運動には向いていないと感じるようになっていきました。頭の働きが鈍くて、いざというとき臨機応変の処置ができない上に、もともと勉強嫌いで、政治運動のための理論付けの能力もないと・・・

 松陰先生の教えでは「自分の真骨頂を求得せよ」と言われるが、政治運動が自分の真骨頂とは思えない、このままでは高杉の足手まといになるだけではないかと考え、この運動から身を引くのでした。

 “そうだ、自分は頭の働きが鈍い上に勉強嫌いであるが、手を使って物を作ることは好きである。松陰先生の説いた「船作り」になろう。立派な堅艦を作って日本を守るのだ”と「志を立てた」のです。


 これは、鎖国の国禁を犯してまで海外に出て学ぼうとした、松陰の志を継いだ壮挙と言えましょう。

 ところが、イギリスの造船所で船大工として働いているうちに、とんでもない重大なことが分かってきました。
 それは、造船には手先の技能だけではなく、基本となるいろいろな学問が必要だという事実です。
 これを学ぶには学校に入らねばなりません。そこで彼は昼働きながら、夜学校に通いました。ここで英語で基礎の数学や物理学を学んだのです。

 遠い異国の地で、不自由な英語で、昼間の労働で疲れた体に鞭打って、生れて初めて数学や物理学を学ぶのですから、その苦労は並大抵ではではなかったことが推察できます。
 彼は、血を吐く思いで勉強したと述懐しています。

 そもそも天野清三郎は、勉強嫌いだったから船大工になろうとしたのです。その勉強嫌いの彼を、血を吐く思いをしてまで勉強に向かわせたエネルギー源は、一体何だったのでしょうか?

 それは、これより他に生きる道はないと思い定めた「立志」にあるのです。

 一人前の船作りの大工になって、立派な堅艦を作り、日本を守りたい、そして松陰先生のお言葉に応えたい。それより他に生きていく道はないのだ。だから石にかじりついても、血を吐く思いをしても、何が何でも船作りの勉強を続けなければならない。この「立志」が苦境の天野を支えたのでした。

 3年間の学びを終えても修得できないところがあり、再入学を申請をしたが受け入れてもらえなかったため、アメリカのボストンに渡って、造船所で働きながら更に学校に通って学びました。
 そして1874年(明治7年)に日本に帰国したのです。



 さらに、日本郵船の社長になって日本の海運業の発展に尽くしました。彼は後に名を「渡辺蒿蔵(コウゾウ)」と改めましたが、松下村塾の問題児もまた「千秋の人」※ となったのです。』

※千秋の人:吉田松陰が弟子達に伝えた言葉で「自分の持ち味を見付けて伸ばし、これを公のために使うことで、千の秋を迎えても(千年後まで)人々に憶えていてもらえるような人間になれ!」という意味が込められている言葉です。

 吉田松陰の「立志」の教えこそ、「自分の使命を明確にし、それを果たすために、自分の才能・能力を使い切る」ことの大切さを教えてくれている好例ではないでしょうか?

 賢ちゃんもこのお話をさせて頂くたびに、「幸せ配達人になる」という使命を再確認し、更なる努力を重ねることを誓う機会とさせて頂いております。


【追伸】

         ~ 千秋の人 吉田松陰 ~
           モラロジー研究所発行
    から一部を賢ちゃんが要約したものです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007年09月28日 23時39分51秒 コメントを書く
[コーチングあれこれ] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: