コーチ賢ちゃんの「コーチング談義」

コーチ賢ちゃんの「コーチング談義」

2007年06月05日
XML



 ですから、コーチが連れて行きたいところにクライアントを「誘導」するのは、コーチングではありません。

 でも、今シンナーに手を染めた子どもに、欲しがるシンナーを与えることは、正しい対応ではありませんよね。

 水谷修先生(夜回り先生)は、新宿の街を深夜にパトロールし、家に帰らずたむろしている高校生や若者に話しかけ、家に変えるように促します。
 シンナーを吸っている少女には、止めるように声をかけ、次のように諭します。

 「君にいつか好きな人ができて、結婚したら、その人の子どもを生みたいと思うだろう? その時、シンナーで体がぼろぼろになってしまい、子どもが生めない体になっていたら、後悔することにならないかい? 自分の人生をもっと大事にしなきゃな! シンナーは止めるんだぞ」と。

 水谷先生は、この少女が今欲しいもの(シンナー)ではなく、少女の将来の大切にしたいもの(幸せな結婚生活・子ども)まで含めて、大切にしているのです。

 このようにコーチは、今のクライアントが手に入れたい大切にしたいものではなく(だけでなはなく)、「将来に大切にしたいこと」も含めて大切にしながら、クライアントにとっての「いい人生」を送ってもらえるように、支援をしていきます。

 通常、コーチングでは、強制的にクライアントに何かをしてもらうということはありません。でも、それがクライアントの成長にどうしても必要な場合は、強制的に体験を通じて視野を広げてもらうこともあります。



 『ある家庭に、不登校になり自分の部屋に閉じこもってしまった、中学生の少女がいました。

 長い間、部屋に閉じこもっている彼女を救おうと、お母さんと中学校の先生が、彼女の友人で、老人施設慰問のボランティアをしている同級生に頼んで、ボランティア活動に誘ってもらいました。

 友人は、嫌がる彼女を「わたしの側に付いて見ているだけでいいから、一緒に行こう!」と、半ば強引に彼女をボランティアに連れ出しました。

 ところが、この日は人数が少なくて、全ての子どもに老人の部屋をあてがわれてしまいました。

 彼女にも一人のお婆さんの部屋が割り当てられ、その部屋の前にまで連れてこられ、たった一人になってしまい、しばらく立ちすくんでいました。

 そして、どうしたらいいのかわからないので、恐る恐る部屋を覗き込みました。

 それを見つけたお婆さんは、彼女を手招きしました。それにつられて彼女は、お婆さんのベッドの側に、こわごわ近付いていきました。

 すると、お婆さんが「よく来てくれたね! ありがとう!」と言って、彼女の方に両手を伸ばしたのです。

 そこで、彼女は思わずお婆さんの方に手を延ばしたところ、お婆さんに手を握られ、「若いのに、よく来てくれたね~!」と、涙を流して喜んでくれたのです。

 彼女は、自分の存在価値が分からず、自分なんていなくてもいい人間だと思っていたのですが、この時初めて「自分がここにいるだけで、人の役に立つことのできる存在なんだ!」とに気付いたのです。

 これ以来、彼女はこの友達に誘われる毎に、ボランティア活動に参加するようになり、いつしか登校できるようになっていったのです。



 コーチングにも応用できる、素晴しい事例だと、賢ちゃん深く感動しました。

 クライアントの「未来に大切にしたいこと」まで思いやり、クライアントにとっての「いい人生」を歩めるように、支援できるコーチを目指したいと、心を新たにした、研修でした。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007年09月28日 22時50分33秒 コメント(2) | コメントを書く
[コーチングあれこれ] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: