コーチ賢ちゃんの「コーチング談義」

コーチ賢ちゃんの「コーチング談義」

2008年04月25日
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 その後、このセミナーに参加された幹部のお一人から、復習をしていて疑問に感じた点について、メールで質問を頂きました。

 そこで、下記のような回答を送らせて頂きました。

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 **さん、こんにちは。しっかりと復習しておられる**さんに、心より敬意を表します。

> 組織は、管理者(個人)対部下(複数)という構図があります。
> 部下の中には、素直な人もいれば、好き勝手を言う人もいます。
> このような組織を動かすためには、リーダーシップ(威厳)を保つ
> 必要があり、それがなければ、様々な考えの人たちを動かすことが


 仰るとおりですよね。

> 講義では、「安心感」「味方」「理解してくれる」というキーワー
> ドを伺いましたが、複数人に指示を出すということは、必ずしも個
> 人対個人でのコーチング内容と同じことは出来ません。

 この3つのキーワードが、有効なコミュニケーションを行う場合の基本になっている、ということなのです。会議などで複数人に指示命令をしても、その結果のフォローは個人的に行うことになりますから・・・

 コーチングでは「何を言うかより、誰が言うかが重要」ということが強調されます。同じ事をAさんから言われると素直に聞けるが、Bさんから言われると反発を感じるということがあります。この違いが「人間力」の差と言えましょう。

 相手に尊敬され、信頼され、味方だと思ってもらえている人の言うことであれば、多少の無理なことでも「よし、一肌脱ごう!」と協力してもらえる可能性が高くなりますよね。

 このような信頼関係を築くには、こちらが愛の心で相手に接する必要があり、その方法の1つが「相手の話を肯定的に無批判で聴き(傾聴)、相手の長所を見付けて褒める(承認)」方法なのです。

 いい方を変えれば「信頼を深め、協力的な関係を築くための義務先行」の方法とも言えましょう。

 さて、この基本を踏まえてプロジェクト等での「チームプレー」を考えてみましょう。

 プロジェクトには「目的」とそれを果たすための「目標」がありますよね。この目標をメンバーが「達成したい(Want)」と思っている場合と、「達成すべき(Must)」と思っている場合では、モチベーションの高さが異なり、結果に差が出ることでしょう。



 リーダーがメンバーに目的や目標を示し、作業を割り当て、品質レベルや納期を示すのは当然必要なことです。

 ここで、リーダーの思いとメンバー一人ひとりの思いには、ズレが生じます。

 この時に「Musu」モードのメンバーがいたら「Want」モードにする、「Want」モードの人は更に「Want」にすることによって、職場のモチベーションを上げるのが、リーダーに必要なコーチングスキルです。

> 場合によっては、コーチングの内容と、上司としての指示が一致し
> ない(「言っていることと、やっていることが違う」)という逆に


 指示した方向にメンバーが進めるように(メンバーの目標を達成できるように)メンバーの味方になって支援するのが、リーダーのコーチとしての役割りです。
 ですから、もしコーチングを行った結果として、このような状況になった場合は「コーチングが機能していない」ことになります。

 上司(プレジェクトのリーダー)としてメンバーに指示命令をした後、一人一人の部下のフォローは異なるはずです。

 コーチングを有効に機能させるには、傾聴、承認だけでなく、質問や提案のスキルも必要になります。

 まだお伝えしておりませんが、コーチにとって「質問のスキル」も極めて重要です。

 普通一般に行われる質問は「自分のための質問」です。相手に質問して得られる回答で、自分が安心したい為に質問しています。

 「あの仕事、予定通りに進んでいるのかい?」
 「顧客への提案内容、まとまったのかい?」
 「この契約、確実にとれそうなのか?」

 これらは自分が安心したい、自分の為の質問です

 これに対して、コーチがする質問は「相手のための質問」です。相手の味方になる為に質問をします。

 「仕事上で何か困っていることはないかい?」
 「顧客への提案書作りで、私が提供できる情報はないかい?」
 「この契約を確実に取るために、私がサポートできることはないかい?」

 このような質問を通じて、部下の成功体験作りを支援し、成長を促していきます。失敗した時は「2つの質問」で、この失敗から学び、次に成功するための支援をしていきます。

 コーチングを職場で使うことは、上司が慈悲心をもって部下に対応する「道徳実践そのもの」と感じております。その義務先行の結果、部下は上司を信頼し、尊敬し、味方意識を持って接するようになり、結果として無理と思われるような目標にも「一肌脱いでくれる」部下が育つことになるのではないでしょうか?

 しかし、上司も自分の仕事を抱えていますので、部下にかける時間と、自分の仕事にかける時間の「バランス」をとることが大切ですよね。

 ですから、部下と短時間に密度の濃いコミュニケーションをとることが大切になってきます。
 コーチングは、モラロジーと同様に奥が深いと感じております。お互いに、学びを続けて行きましょう!

 また、何時でも疑問の点が出てきましたら質問してください。素敵な質問をありがとうございました。

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 このメールに対するレスについては、次回に紹介させて頂きます。








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最終更新日  2008年04月25日 23時48分43秒 コメントを書く
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