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2006年12月19日
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カテゴリ: 2006年ドラマ

走るのは楽しいだけじゃない
辛い事もある。

風を感じ、空を感じ 大地を感じながら辛さを乗り越えた時、
そこにはどんな世界が待ってると思う?
それは、ロードバイクに乗る者だけが知ることが出来る世界なんだ。
hana4


亀田さん から貰った言葉。

そして、 都古 から貰ったハガキ。

そして

輝明にとってレースに出るのが夢だとしたら、オレは羨ましい。

と、 輝明 をレースに出す事に決めた兄や、家族の応援。

それから、 輝明 を新しい世界に送り出す決心がついた 母の愛


それらを胸に押し抱いて 輝明 は走る。hane


最終回を見て、母の気持ちに何度も涙した。

寝顔をそっと覗く。

机に飾られた幼い頃の テル の写真を見て泣く母の姿に
胸が張り裂けそうだった。


でも、外へ、 新しい世界 へ出してあげなくてはいけないんだよね。
それが彼が自立していくための道だから。


園長 も、皆の気持ちに推されて本社へ戻る決心がついた。

人は、居心地の良い場所にばかりいるわけにはいかない。


そこにはどんな世界が待っているんだろう。

輝明 の新しい世界には、どんな事が待っているんだろう。



母は見守る。
母は待つ。

コースを外れても、必ず子供は戻ってくる事を信じて待つ。
子供はちゃんと考えているから。hana4


走り終わって、

僕、グループホームに行く。

輝明 「はい」 と肯く母。

この人の温かい手の中で守られて育った33年が、この時終わったのである。hane


hana2

毎回毎回、何かしら感じる事があって泣かされるドラマだった。
テル はどんどん成長して行ったが、 テル を囲む
周りの人々も テル の言葉や存在によって成長していった。

前にも書いたけれども、このドラマの中では 輝明 は魔法使いのようだった。
彼がいる事で、みんな心に抱える色々な氷が溶かされていった。


都古 とは、これから先があるけれども、ここでは一緒になる事はない、と言う
曖昧な終わり方が賛否両論を呼ぶかも知れないが、私はこの終わり方に満足。

一緒になってしまったら、あまりにも現実感がないから。。。

ファンタジックな作りの中にも、現実的なテーマも
たくさん盛り込まれたストーリーだった。
それぞれに考えさせられた。

人は1人では生きていけない。
誰かと関わって、助け助けられながら生きていく。
でも、自分の力で出来る範囲で生きる力は必要なのだ。
最終回は、その「自立」をテーマにした物だった。

テル テル を守らなくてはならないと言う鎖から解かれた。
それは寂しい事ではあるが、喜ばなくてはならない事でもある。

子供が自閉症でなくとも、いつか必ず離れていく、
放さなくてはならない親子の鎖。

男の子の親だからこそ、ちょっと泣けたストーリーだった。



輝明 は、この後も、きっと周りを変えていきながら
何とかやっていくのだろう。

1人、空を悠々と飛ぶトビのように。hana4


・僕の歩く道 第9話





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最終更新日  2006年12月20日 01時27分08秒
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