見取り八段・実0段

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2010年05月04日
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カテゴリ: 2010年ドラマ
あの日、私はたくさんの大人たちに取り囲まれて
実の両親、秋山恵津子と秋山丈博に引き渡された。

あの時の母の顔は忘れられない。
柔らかいと思って触った動物の毛がゴワゴワだった時のような驚きだった。



恵理菜は、取材に来た千草と共に小豆島に向かっていた。


母は私を恐がってた。今もたぶん恐がってる。


母は小豆島の言葉で話す恵理菜を激しく叱責した。


母は怒ってばかり、父は逃げてばかり。
友達はいない。息が詰まりそうだ。

そうだ、家に帰ろう。海へ。
あの青い空が広がる場所へ。

でも、何処まで行っても海は無かった。



家へ帰りたい、と言う恵理菜に母は言った。


あなたはね、赤ちゃんの時に世界一悪い女に誘拐されたの。


それで私は思ったんだ。
母が怒ってばかりなのは、父が逃げてばかりなのは
その悪い女のせいなんだ。

それで、私はその人の事を忘れた。
心に蓋をして二度と思い出さないようにした。



小豆島に発つ前、恵理菜は母に告白した。


お母さん。私、妊娠した。

でも安心して。産むつもりないから。

不倫の子堕ろしって、あの人と同じだよね。
お母さんが大嫌いなあの人と。

親子でもないのに、何で似ちゃうんだろうね。



恵津子は恵理菜を叩きながら泣いた。

どれだけ私を苦しめれば気が済むの・・・

と。


小豆島に着いた2人は、まず製麺所を訪れた。

製麺所は代替わりしていた。
おかみさんは亡くなったらしい。




2人は希和子と薫が巡ったという寺巡りをした。

恵理菜に記憶は全く無かった。

崖を上っていくと言う最後の寺へ辿り着き、長い階段を下りる帰り道、
恵理菜の中にちょっとした既視感が生まれる。

階段の途中に落ちた蝉の脱け殻。

恵理菜はそれを手に取った。


町の写真館に行った時、初めてそこで希和子と恵理菜が
この島にいたと言う足跡を見ることが出来た。

店の入り口に2人で撮った写真が飾られていたのである。


仲の良い親子だった。と言う店主。


実感の湧かないまま、帰りのフェリーを待つ恵理菜だったが、


千草は、希和子の写真を見せて、子供を攫ったこの被告の事を知らないかと尋ねた。


この人らは、普通の親子だったよ。
被告やら犯罪者やら言うもんじゃなかった。

京子さんは普通の母親で薫ちゃんは愛娘やった。
お互いを大切にして、一時も離れたくないみたいに
いつもいつもくっついとった。



その男は文治だった。


教えて下さい。
その人が子供から離されるとき、何て言ってたのか。
何て叫んでたのか。

教えて下さい。最後の時に何て言ってたのか!



文治はそこにいるのが薫だと気付いた。


あん人は、最後まであんたの心配をしとった。
こう言うたんよ。
待ってくれって。



引き離されるとき、希和子は必死に藻掻きながら叫んでいた。


待ってください!

その子はまだ


まだ朝ご飯を食べてないの・・・!




普通の母が子供に掛ける普通の愛情。




お母さん

と何度も叫びながら。



野々宮希和子は刑期を終えて出所していた。


薫。
お母さんを許してくれますか?

お母さんは貴女を愛していた。
今はただ、あなたの今が、そして未来が幸せであることを祈るばかりです。



8年前。希和子は手紙を持って秋山の家を覗いた。
そこでは13才になった恵理菜の誕生日パーティが開かれていた。

幸せそうな普通の家庭の灯りを窓の外から見る希和子。

薫は、もう薫では無くなっている。

希和子は手紙を燃やした。


裁判の時、謝罪の言葉を、と裁判官に言われた希和子は
丈博と恵津子の方に向き直って言った。

5年間、子育てと言う喜びを味わせていただいた事、
お二人に深く感謝したい気持ちです。


判決は懲役七年。

出所してからは東京にいたり、新潟で働いたり転々として過ごした。

ある日、どうしても小豆島の海が見たくなって、
岡山までやってきた。


でも、お母さんは島には渡れなかった。
船に乗る勇気が持てなかったのです。

島に行ったとしても、そこには貴女はいない。


そして何ヶ月かして、その岡山の船着き場で働くようになった。

希和子は毎日、こちら側から渡れない海を、
幸せだったあの島を見ていた。


八日目まで生きた蝉は孤独だけれど、
他の蝉が見る事が出来なかった美しい景色を見ることができた。

あそこには天国がある。光の国がある。
貴女と過ごした温かい日々がある。



希和子が働く売店から、テーブルに座る女性が見えた。

薫に似ている。

そう思ったが、そんなはずはない、と思い直した。

あれから、成長した薫に似たような気がする女性には
すぐに目が行ってしまうようになっていた。


彼女がいなくなってから、希和子はテーブルの上の空き缶を片付けに行った。


空き缶の横に、蝉の脱け殻。



希和子はその人を追って、走り出していた。


hana1hana1


ラスト、薫の名を呼ぶ希和子と、希和子を母と呼ばず
背を向けて去っていく恵理菜。

希和子は、この後も薫と過ごした日々を思って
海の向こうの夢の国を見ながら生きていくのだろう。

二度とあの島へ渡る事はないのだろう。


薫は、もう居ない。


恵理菜は再びこの人と会う事はないだろう。

しかし、自分が間違いなく愛されて生きてきた軌跡を思い出す事は出来た。

子供は産む。

美しい世界を見せてあげたいから。

希和子が自分にくれただけの愛を注いで育てていく事が出来るだろう。


恵津子は、そんな娘を見守りながら生きていく。

かつて夫の愛人に与えてやれなかった幸せを
恵津子は娘に与えてやるのである。


「八日目の蝉」は本当に幸せなのか。

1人夢の世界に取り残されて、綺麗な物だけを見ながら生きていく。

その日々は、感謝なのか。

寂しい物・・・ではないのだろうか。


薫は、もしかしたら薫のままでいた方が幸せだったかも知れない。
希和子の愛情は、いつまでも変わらず注ぎ続けられていっただろうから。

しかし、その愛も実は本物とは言えないかも知れない。

「薫」と言う子供は、本当は希和子があの時堕ろした子供であったはずだから。


希和子は、ずっと夢を見ていた女だったのだ。

恵理菜を手に抱いたその日から。


愛人を傷つけた男は、自分の行いを悔いていると思う。
嫉妬に狂った妻は、今、かつての行いを悔いていると思う。

しかし、私には希和子に最後まで後悔も反省も感じられなかった。


だふん、そういう物は希和子にはないのだ。

昔も、これからも。



毎週、本当に夢中で見ていたドラマだった。

後味は。。。決して良い物ではないかなぁ。。。


薫が生きる気になれただけでも、良かったと思えばいいのかな。


全6話は濃縮された緊張感や感動があったけれども、
やはり、急ぎすぎな感じもする。

10話くらいで、もう少しゆったり見たかったかも。


原作は、ぜひ読んでみたいと思います。




キャスト

野々宮希和子・・・檀れい

秋山恵津子・・・板谷由夏
秋山丈博・・・津田寛治

秋山恵理菜(薫)・・・北乃きい
岸田・・・岡田浩暉

仁川康枝・・・京野ことみ
沢田久美・・・坂井真紀

高石敬子(サライ)・・・高畑淳子
長谷川ナオミ・エンジェル・・・藤田弓子
篠原文治・・・岸谷五朗
大出喜美・・・左時枝
沢田昌江・・・吉行和子 





八日目の蝉







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最終更新日  2010年05月05日 01時28分49秒


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