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2014年01月04日
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きょうは日帰りで名古屋市内の展覧会を2つ見て来ました。

まず、ちょっとひさしぶりになる「古川美術館」に行きました。 


古川美術館_2014_1_4


今、ここではきのうから「富士山世界遺産登録記念展『麗しの日本』」という展覧会をしています。

例えば、姫路の「三木美術館」で「 世界文化遺産登録記念・三木美術館富士山コレクション 」という小企画展を見たし、他の美術館でも富士山を描いた作品を持っているところはたいてい展示しているようです。

「2013年に日本の象徴とも言える富士山が世界遺産に登録されました。世界遺産の中でも自然を対象とした分類に富士は認定されるところ、驚くべきことに文化を象徴する文化遺産に登録されたのです。それは、まさに私たちにとって信仰としての対象、かつ、芸術の源泉である富士を世界が認めた瞬間でした」。
なるほど、富士山は「自然遺産」に登録されたのではなく、「文化遺産」に登録されたわけで、そこには何らかの文化が含まれ、象徴されていることになります。

展示は、いくつかのテーマに分けられていました。

まず、「是非見てほしい日本の名勝」では、堂本印象の『寧楽(なら)』があり、池と鹿と五十塔が描かれていました。
私が勘違いをしていなければ、「猿沢の池」と「興福寺」に鹿をいっしょに描いたものでしょう。
日本最初の整った首都として、数々の寺があり、絶えず観光客が訪れているのが奈良ですね。

後藤純男の『秋色塔映』は、「当麻寺」の「東塔」を描いたものらしく、これも奈良の寺ですね。
画面の右半分は真っ赤な紅葉に埋め尽くされ、中央に塔があり、その上空は澄み渡る青い空でした。

他にも、金閣寺、銀閣寺や、天橋立など、日本の古都を描いた作品がありました。


ひいな遊び、舞妓、煎茶、葵祭など、個人の遊びから町を挙げての行事までが描かれていました。

上村松園の『月下踊の図』は、いわゆる人気のある画風とは異なるタイプの絵で、「大津絵」的な作品でした。
「月下踊」とは「盆踊り」のことだそうで、2人の女性が松園の描く上品な女性とは違い、体を大きくくねらせ、激しく体を動かしているのがわかりました。

2階に上がると、「祝富士山世界遺産登録」のコーナーがありました。
確かに、かつて日本と言えば、「フジヤマ、ゲイシャ」などと言われたほど、富士山だけは海外にも広く知られていたし、これほど多くの画家が好きなように描いた山もないでしょう。

横山大観は特に富士山を好んで描いたようですが、『霊峰不二』という作品がありました。
大観はこのタイトルだけでも何点も富士山を描いていると思います。
山頂のみが姿をのぞかせ、輪郭線でもってしっかり描かれていますが、後の部分は朦朧としています。
ほとんどの部分が青い、個性ある姿でした。

福王寺法林の『朝富士』は、いわゆる「赤富士」でした。
富士山が赤く染まって見えるのは、まず、雪に覆われていることが条件で、晴れた日の日の出でなければ見られないということです。
麓は霞がかかっていました。

前田青邨の『東下り』になると、解説がないと、‘教養が試される’絵になります。
『伊勢物語』の在原業平を描いたものだそうですが、画風があまり青邨らしく感じられませんでした。

竹内栖鳳の『富嶽』は青い山頂が見えるだけで、麓は霞んでいました。
麓を霞ませるというのは、富士山の高さを表す1つの方法ですね。

再び、横山大観の6曲1双の作品で、『三保之富士・松原』というタイトルでした。
今回の世界遺産登録で、富士山と併せて「三保の松原」も登録が認められるかどうかが心配されましたが、無事に登録され、こういう作品も一層味わいを持つことができるようになったのではないでしょうか。
左隻に松原、右隻に富士山が配置されていました。 
大画面でありながら、描かれているのは頂のみという簡潔さで、やはりそれが富士の高さを物語っているようでした。

岩橋英遠の『甲州富士』は、手前は低い山々が連なっていて、雲海が垂れ込めていました。
他に見ない構図で、その山々の奥に富士が聳えていました。

他に、富士山が描かれた茶碗や、「富士釜」という、口が小さく、肩から胴にかけて裾が広がり、富士の姿に似せた形の釜が展示されていました。
こういうところに、富士山型だの山ではなく、日本人の心や文化にまで入り込んでいることが窺えます。

大きくはない美術館なので、40分で見終わってしまいました。

でも、このあと行く「愛知県美術館」でしている展覧会が大変そうなので、このまま移動しました。





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最終更新日  2014年01月19日 12時29分30秒
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