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2024.08.19
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#宮沢賢治 #AIイラスト

「オホーツク挽歌」より

わびしい草穂やひかりのもや

緑青(ろくせう)は水平線までうららかに延び

雲の累帯構造のつぎ目から

一きれのぞく天の青

強くもわたくしの胸は刺されてゐる

それらの二つの青いいろは

どちらもとし子のもつてゐた特性だ

わたくしが樺太のひとのない海岸を

ひとり歩いたり疲れて睡つたりしてゐるとき

とし子はあの青いところのはてにゐて

なにをしてゐるのかわからない



(解説)

1923年8月4日宮沢賢治は樺太の栄浜海岸を散歩してオホーツク挽歌を書きました。生徒の就職先を探すため出張で来ていました。






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最終更新日  2024.08.19 05:26:53
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