そして今日も日は過ぎる

2009/04/22
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カテゴリ: 映画野郎Bチーム
 日曜日に見に行った映画の二本目です。
 ひぐらしの映画化としては二本目にあたり、前作が「鬼隠し編」を元に作っていましたが、今回はその解答編に当たる「罪滅し編」を元にして映画化されています。
 この作品を映画化すると聞いたとき、無茶だろ、と思っていました。なにしろクライマックスが実写化したときにリアリティに欠けるようにしか撮れそうもない、と思ったからです。原作での「罪滅し編」はそれまでの流れがあり、かつゲームであったので好きだったのですが、どことなくでおかしみを醸し出す中心人物の精神状況(作者の意図的なものです)も含めて実写映画には向かないストーリー展開だろうと思っていたんですよね。
 しかし、見もしないで批判するのはアンフェアの極みで最低ですので、とりあえず見に行くことにした次第です。

 で、実際見てみると、本作、スタッフとキャストが意地と熱意でしっかり作ってのけていたような印象を受けました。気になるところもいくつかありはしましたが、原作をよく把握して真摯に熱意をもって作品に向き合っているのが見えるところが好印象でしたし、問題のクライマックスも乗り切ってきちんと見られる形にしたことで感心したので、個人的にはかなり気に入りました(しかし原典を見ている人からは評価が分かれるかもしれません)。これはもう一回みても良いかも。とりあえずDVDは買います。
 原作や派生品でこの物語にすでに触れている人には、一見の価値はあると思う、という程度にはオススメします。あ、でも虫グロがちょこっとありますので、苦手な人は注意。
 まあ、でも「罪滅し編」の原作や小説などに触れたことがない人が見たときにどう思うか、いきなりこの作品から見る人はいないにしても映画だけでひぐらしに触れた人がどう思うかを考えると・・・分からないんじゃないか、大丈夫かなあというのが印象です。原典を知らない人からの評価が気になるところ。
 先日、観客層の話をしましたが、私の前の席は20代の男性がずらっと座っており、両隣は女子中高生、真後ろの席は40~50代位の男性が座っておりました。この人達の反応も結構面白くて、前に座っていた人たちは静かにずっと見ていましたが、左側に座っていた子はグロシーンに小さな悲鳴を上げ、クライマックスで身を乗り出す、というはまりこんでいるのがよく分かる反応。真後ろの方は、クライマックス終了直後の魅音の言葉に「ん?」そしてオチで「え?」と、ひぐらしを映画だけで見た方なのではないかと思われる反応をされていました。
 さて、最終的には観客動員数や売り上げを含め、どういう評価になるのでしょうか、この作品。ちょっと気になるところではあります。






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Last updated  2009/04/23 12:40:09 AM
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剣竜 @ パク・チャヌク監督作品 ocobaさんへ その2つの映画,評価高いよ…
ocoba@ Re:殺人の追憶(03/04) 韓国映画では、パク・チャヌク監督の「オ…
剣竜 @ Re[3]:投票義務制の問題点(11/10) サムスさんへ いえいえあまりお役に立てず…
サムス@ Re[2]:投票義務制の問題点(11/10) 剣竜さんへ ありがとうございます!
剣竜 @ Re:投票義務制の問題点(11/10) ありがとうございます。 随分昔に書いたの…

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