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2005年04月08日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
古仁屋に行くためバス停に行くが、時刻表がついていない。
しかたなく次のバス停まで歩く。
左手にマングローブ林が見える。
奄美大島には「モダマ」という枝豆を人間より大きくしたものが生えている。
それが見えないかと山のほうを見ながら歩いた。
動物では絶滅危惧種で原始の姿をとどめたままのアマミノクロウサギを始め、オオストンオオアカゲラ、ルリカケスなど自然と動物の宝庫だ。
それにハブもいる。
下も注意しながら歩いたほうが良さそうだ。
次のバス停についた。時刻表がない。雨ではがれた後はあるのだけれど。

今日は歩き詰めで、さすがに疲れた。
次のバス停には時刻表があった。小一時間待たねば…、待とう。

今回の旅の目的は奄美大島にあった。
と、いうのも僕は元ちとせ氏の大ファンなのである。

タイトル自体もホントは「奄美の島々から元ちとせを想う…」なのである。

しかし、元ちとせの歌の第一印象は、デビュー曲を聴いた時に、独特な節回しが、どうも苦手で、それからは聴きもしなかった。
それに「はじめちとせ」を「もとちとせ」と読んでいた。人の気持ちの移り変わりとはおもしろいものである。

きっかけとなったのは、
2003年にムービーau夏のCM「それぞれの夏/沖縄」を見た瞬間、沖縄に行きたいと強く思ったのだ。
ひとり旅の竹野内豊に、子供達が元気よく「こんにちは」と声をかけていく。
沖縄のゆっくりとした風景や、太陽や海がとてもまぶしく、その時に流れていたのが元ちとせの「いつか風になる日」だった。

そして、八重山諸島に出かけていった。
その旅は見るもの聞くもの感じるものすべてが新鮮で、持っていった元ちとせのアルバム「ノマド・ソウル」は、良い旅のスパイスになった。
すっかり元ちとせの音楽にハマった僕は、帰ってきてから次の旅先を奄美大島に決めていた。
一週間の休みが取れることになり、ガイドブックを探してみると、屋久島と奄美大島がセットのガイドブックしかない。
屋久島も世界遺産になったことだし行ってみるか、という安易な気持ちで屋久島に行ってしまったのだった。


高校3年のときに「奄美民謡大賞」を史上最年少で受賞。
東京からスカウトが来るがびっくりして追い返したという。高校卒業後、美容師になる夢を持って大阪へ行く。
大阪の美容院で働くがパーマ液が体にあわず、医師に美容師をあきらめるように薦められる。
人生で初めての挫折と屈辱。
宿命として受け入れたのだろうか?
しかし彼女はもう一度立ち上がる。東京で大きな夢を掴むのである。

人それぞれにドラマがある。
僕は教えられた。
目に見えるものすべてが真実ではない。
そして、生きていく力強さを・・・。

「目に見えるもの、目に映るものが、すべてではない。」
僕が、元ちとせを通して、石垣島、西表島、竹富島、屋久島、奄美大島を旅して、学んだ言葉。
自分なりの解釈としては、
自分の世界観と度量が狭いということ。
本当に大切なものは目に見えない、目には映らない。
わっかったふりをするなという自分への戒めの言葉。
それと、
人間の常識は、自然界にとっては非常識で、誰のための常識で、誰の都合のための非常識なのか?
人間社会に対する不満の言葉。
この旅が少しだけ僕を変えた。
当然、まわりのひとは誰ひとり、気づいてないのだけれども。

古仁屋に近づくと僕の鼓動は早くなってくる。
途中、嘉徳に向かう道との分岐路に来る。
この道を左へまがれば、僕の魂を奮えさす、あの声のルーツにたどりつけるのだ。
嘉徳という集落は、陸の孤島のようなところにある。
交通手段といえば、この細く長い道を通っていくしかない。
その道の終点に集落がある。
まわりは険しい山に囲まれ、港にはならないようなちいさな入り江がある。
今でこそ、その道も舗装してあるが、昔は荒れた道で土砂くずれなどがあっても何年もそのままの状態だったのではないか?
まさしく陸の孤島である。
このときは、地図上のイメージでしか想像できなかったのだが。

見晴らしの良い峠を下る。奄美の島の山も、とても険しい。
はるか眼下に古仁屋の町を見下ろす。

古仁屋についた。この町はなんとなくだが、幼い頃の記憶にある僕が育った町に似ている。
良き時代の昭和のイメージがぴったりする小さな町だ。
僕の住む町に帰ってきてからも、たまにこの古仁屋の町を思い出す。
ホテルにチェックインする。
ひさしぶりに風呂に入り、食事を取りに外へ出かけた。
まわりはもう日が暮れている。パチンコ屋の二階にある居酒屋で食事を取ることにした。
オリオンビール、黒糖焼酎と、鶏飯と刺身などつまみながら、ちょっと贅沢に時を過ごした。
カセットテープから流れてくる島唄が心地いい。
沖縄でもそうだったが、この三線の音色は旅の疲れを癒してくれる。

お客のおばさんが通りすがりに、僕をからかってくる。
「彼女はいつ来るの?」
「いえ、ひとりです」
「また、また」
この島の人は明るい。太陽のように、


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最終更新日  2005年05月19日 11時17分33秒
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