2015.06.06
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カテゴリ: 健康




友人;「あー、太ってきたー。家に娘と夫からルームランナーを買われた!!」

私;「おー、一戸建てはいいね-。私は使いたいときには体育館に行っているよ」

友人;「お腹の脂肪がすごいことになっていて。」

私;「みんなそうだよ。この年齢にもなると。」

友人;「そういえばびっくりしたんだけれど、うちの娘が痩せたいとか言い出して」

私;「へっ????」びっくり


 友人の娘さんはまだ小学校の三年生。

この年齢特有の、中性的な外観で、



私;「痩せるって、、、、どこを??」

友人;「うちの子、ちょっと発育がいいからクラスの痩せた子に比べると大きいのよ」

私;「でも、全然太っていないでしょ」

友人;「背の低い子に比べると足とは丈夫で太く見えるみたい」

私;「でも、全然太っていないと思うけれど」

友人;「小さな世界で、思い込むと怖いのよね、、、、」

 そう、小さい世界で、自分の体と友人の体の個体差も考えずに

「太っている」と思い込む、これはすごく怖いです。

 このお嬢さん、私もよくお会いするのですが、

本当にほっそりしているんですよ。

ご両親も長身でやせ形。遺伝子を考えてもちょっとやそっとで太ると思えないような。



『ダイエット破り』。(現在絶版です)

まあ、画像検索していただくと分かるのですが、

著者の夏目祭子さんは本当におきれいな方です。

お顔立ちがいいから、小さい頃から可愛かっただろうな、と納得できる骨格。

 学校では「美人」と褒められていた著者。



お母様も夏目さんも女性特有の「無い物ねだり」。

白人の、体操選手の風貌が理想だったそうです。星

小学校の中学年になり、発育がよかったため

クラスメイトよりふっくらし始めたそうです。

周囲の子供たちも、(彼女の外見に対するやっかみもあったと思うのですが、)

「ふっくら」を揶揄するようなあだ名をつけたり、

指摘したりするようになります。

そして、身体測定の結果を見て

クラスメイトに比べて、ご自分の体重が重いことに気付きます。

多分、プライドが高くて気が強かったんでしょう。(美少女ってそんなものでは?偏見?)

アメリカで流行っていた今で言う「炭水化物抜きダイエット」にはまります。

普通、小学生がダイエットを始めても続かないと思います。

育ち盛りで食欲が、一生で一番あるくらいの年齢ですから。

親御さんに反対されて、とか

食欲に負けてつい、ぱくぱく、とか。

しかし、彼女は鉄の意志でやってしまいます。

ご飯を減らし、市販のお菓子を食べず、目標の体重まで

摂取カロリーを減らし、運動を続けました。

そして達成。体重計に載って大喜びする著者。

喜びは一瞬でした。

体重は減ったものの、体力が落ち、クラブ活動をやめることになります。

太りやすくなり、

愕然。

その後、

ダイエットをやめる → 痩せる

ダイエットをする → 太る

という一見不思議な経験を繰り返されたそうです。

 さらっと明るい筆致で書かれていますが、

無理なダイエットから来る過食に悩んだ時期、

食事制限をしても太り続けた時期は、

悪夢のようだったのではないでしょうか。

思ったよりも身長が伸びなかったそうなのですが、

これもダイエットのせい?という部分は胸が痛くなりました。

 成長後、ダイエットを始めた頃のアルバムを開く場面は印象的です。


大人になり、自分を客観視出来るようになったとき、

小学生の自分の写真を見てとても驚いたのだそうです。

そこに写っていた女の子は全然、太っていませんでした。

健康的に笑う、標準体型の女の子だったのです。

「戻れるのなら戻りたいくらいだ」

どんなに後悔しても成長期には戻ることが出来ません。

 心と体の声を聞かずに、

無理な食事制限をして痩せてもいいことはない、

気軽に始めたのに、恐ろしい結果(低身長、顔のむくみ、体力の低下、摂食障害)が

待っていたなど

若い子には読んで欲しい内容が沢山書かれています。


ネットの古本屋で買うことが出来ると思います。

小学校の司書の方、

図書館に入れて下さい。推薦図書にして下さい。学級文庫でもいいです。

無理なダイエットで、子供たちが大事な時期を棒に振らないようにして下さい。

この『ダイエットやめたらヤセちゃった』は

そんな体験をもとにに、さらに分かりやすく、

科学的な根拠も加えた面白い読み物です。

ダイエットに興味のない方でも楽しめると思います。星


 友人の娘さんが

変なダイエットに手を出しませんように!!!!と祈っています。





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最終更新日  2015.06.08 09:53:09
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