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2004年11月21日
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カテゴリ: テニス
=コーチに2つのケースあり=

わが家の前に中学校の体育館がある。ここで何かが行われると、館内で反響し
た音がわが家に飛び込んできて、なにをどんなふうにやっているか手に取るよう
に分かる。家の者はここでの音には慣れてしまっている。たいていの音には驚か
ないし、耳障りにもならない。

 だが、ただひとつ聞いて嫌なものがある。それはクラブ活動のときにコーチら
しき人が発する怒鳴り声と罵声である。先生なのか先輩なのか分からないが、
よく生徒を怒鳴り、罵声している声を耳にする。
「どうして言ったようにやらないんだ」「なんでできない」「もう止めて帰れ」・・・

いつも聞きたくないものを聞かされ、うんざりしている。

 これを目の前で聞かされている生徒はいったいどんな気持ちだろう。少なくとも
「はい、分かりました、頑張ります!」という気持ちにはならないだろう。
(ああ、早くこの小言から逃れたい)と思うだけだ。このコーチの指導では生徒は
ちっとも上達しないだろう。怒鳴りと罵声は何の役にも立たないのだ。


 私はいま地元で、プロコーチが主催するテニスサークルへ参加している。
 このコーチは素晴らしい指導をしてくれる。
 それはひとことで言うと絶対に生徒の失敗を怒らないばかりか「失敗は成功のもと」
ととらえてくれることだ。
 教わったとおりに打ったつもりでカラ振りしても「フォームは合ってる、それでいいよ」
と言ってくれる。こちらが打った瞬間にミスしたと思い、案の定ネットに引っかかった

「ジャストアウト!」なのである。

 コーチとラリーをすれば、こちらがどうということのない返球をしても
「いいぞ」「すばらしい」「まいったなあ」などと一球ごとにコメントを入れて
返球してくれる。だからコーチとラリーをすると、みんな良い気分になる。
ますますテニスが楽しくなる。それでみんなどんどん上達する。


半年前にはラケットの持ち方から教わっていたのに、いつの間にかみんなそれなりに
ラリーができるようになっている。そればかりか、サーブからゲームに入って
テニスの楽しさを味わえるようになっている。そしてほとんど落ちこぼれが
ないところがすごい。

 コーチはとにかく生徒を褒める。褒めていい気持ちにさせてくれる。
みんな怒られないから、のびのびとテニスができる。そこでどんどんうまくなって行く。
そんな私たちは誰も不満がない。だから愚痴が出ない。
そしてみんな和気あいあいとして仲よしである。

 サークルのメーリングリストでも、仲間同士がギクシャクするようなメールは
まったくない。それでいてメールアップ数は約2年で3000になるというように
驚くほど多い。
最近スクールとは別に仲間同士の自主練習会がスタートした。自主合宿の話が出始めた。
忘年会はもちろん企画されている。仲間の絆はどんどん太くなって行く。

 こういう状態にあるサークルは、そうどこにでもあるものではないだろうと思う。
そして、これらみんなうまく行っていることの基盤が、コーチの「褒める」にある
ことは間違のない。

 私としては地元だからと通い始めたテニスサークルだが、このサークルが
こんなふうに展開するとは思いもしなかった、予想外の出来だ。
偶然にしても素晴らしいコーチに出会ったものだと思う。
コーチの素晴らしさはまったくのオマケだが、なんとうれしいオマケなのだろう
と噛みしめている。





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最終更新日  2004年11月22日 02時02分22秒
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