気まぐれ屋。

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2013.12.08
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カテゴリ: ヒトコトモノ
公開当時から気になっていた映画『舟を編む』。


[DVD]


主人公とその同僚たちと同じく
編集者として長年書籍・雑誌の活字と向き合い、
今も校正校閲者としてその仕事を続ける身としては、
とっても興味深い作品で。

先日、たまたま映画上映会のご招待を受けたので、
これも何かのご縁と思い
導かれるままに会場へ。

私の関わってきた書籍の場合、

その半年に耐えられず、素早く結果が実感できる
週刊・月刊の雑誌の方へ転職したのだが。

この映画の編集部がめざすのは、
『大渡海』と名付けた言ってみれば『広辞苑』みたいな
巨大辞書を作り上げるという
果てしない旅。

完成は、早くて10数年後。
半年後でもほんとに待ちくたびれるのに、
そんな途方もない作業をコツコツと
わずかな人数を軸に、わずかな予算でやり遂げる
という話。

それぞれが歳をとり、人として成長や成熟をしていく
そんな部分もおもしろく・・・

基本、淡々と地味に進むストーリーではあるが、
やはり本を作り出してからの過程は
自分にも体に染み込んでるワクワク感がある分、

ともに一員として働いているような
バーチャルリアリティともいうべき感覚になった。

会場の年齢層がやや高めだったけれど、
展開やセリフに引き込まれ、
役者のほのぼのしたやりとりに、一斉に同じタイミングで笑ったり
時にはうるっとして鼻をすすったり・・・

映画としての派手さは全くないのだが、
登場人物それぞれがあったかくて味のある
愛すべきキャラばかり。
私の大好きな女優さんや文学好きの芸人が、
あんな使われ方でこっそり登場・・・
判る人には判るウレシイ演出もあり、
制作者の遊び心も見て取れる。

そんなご愛嬌も混ぜつつ
命を紡ぐ鼓動にも似て
静かな中にも一筋の強さを感じる物語。

これもまた
三浦しをんワールド全開。

寒い冬の日にピッタリな
湯たんぽみたいな作品である。


★  ★  ★  ★  ★
今日のちょっと長い戯言。「お義母さん、都内まで単身墓参り。と思ったらあっという間に帰宅 弾丸ツアーかよ もっと私に自由時間を号泣」





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最終更新日  2013.12.09 20:35:15
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