歌謡曲ではない「洋楽」というジャンルを知った私の10代は、マイケルのソロ全盛時代だった。 中学生の時に放送部だった私、クラスの男子に、「お願いだからかけてほしい」とテープを渡され、歌の入った曲はだめ(クラッシックとかイージーリスニングしか使えないルールだった)だったにも関わらず、思い切って「スリラー」をお昼の放送でかけたら血相を変えた先生方にこっぴどく怒られたのを覚えている。今となっては笑い話。 1日中you tubeで懐かしいPVを見ていて(ちょっと検索すればすぐに見れちゃう、いい時代ですねー)、あの頃、小林克也さんの「ベストヒットUSA」を一生懸命見ていたことも思い出した。 1番記憶に残っていた、1988年のグラミー賞のパフォーマンスの映像を見ることができた。 当時、民放で2時間ほどに編集されたのが放映され、それを録画したVHSで繰り返し見た。 そのライブパフォーマンスで披露したのは「The Way You Make Me Feel」(ひゅん!と投げた帽子がきれーいに飛んでいく、ほんとにカッコよかった!)と「Man in the Mirror」(この曲を渾身の力を込めて歌うマイケルに感動したのだった)の2曲、高校1年生の私はとても衝撃を受けたのだった。 ファンというのではないのだ、でも、そういう「衝撃」をくれた存在だったのだった。
一緒にPVを見ていた娘、「おもしろいー」と喜んでいたのだけど(「Black or White」の最後の方、性別も肌の色もさまざまな人々の顔が次々変わる場面がウケていた)、時々「みて!」と言ってダンスしようとするのだった。 一番笑わせられたのは、「The Way You Make Me Feel」を見ての(マイケルが美人の彼女にナンパしているというストーリー。2001年のライブでブリトニー・スピアーズとパフォーマンスしているのを初めて見たが、面白かった)、「おともだちになりたいんだねー」というコメント。あははその通り。